中国山地「三十人ヶ仙・天狗岩」――天狗シリーズ7
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 坂本記者の特派員報告!
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 天候不順が続いた感のあった夏から秋でしたが、このところようやく安定し、いかにも日本の秋らしい季節になってきました。朝夕の気温もめっきり低くなり、いよいよ赤く彩られる美しい紅葉と秋山シーズンの到来です。今回は「天狗シリーズ」も7回目。中国山地のしっとりと落ち着いた静かな山を、賑やかに(?)楽しく歩いてきた報告です。
 初日、2台の車に11名が乗り込んで出発。絶好の行楽日和にウキウキ、ワクワクです。中国自動車道・津山インターを下りて、途中の大型スーパーマーケットで食材やビール等を買い込んで、お昼前に「角ヶ仙」の越畑登山口に到着です。使われていないキャンプ場のキャンプファイアー跡地に陣取って昼食をとった後、12時45分出発。いつものことながら、お腹一杯になった後の登りの苦しいことといったら。いきなりの階段状の道沿いに、バカでかい「角」「ガ」「仙」「登」「山」「道」の案内版。ビックリ仰天です。視力の悪い私でも、シッカリ焦点が合い読めました(笑)。バカみたいに一直線の直登が続きます。夏山なみに大汗が噴き出ますが、笹原のそこかしこにリンドウの花が咲き、そして竹林から運ばれる風は秋の爽快さそのもの。青空に向かって突き進んでいくとそこが「角ガ仙・1153m」の頂上でした。1000メートル級の標高ながら、山また山の雄大な展望が得られ、「お山の大将」の気分。地元の保育園児が登頂(?!)した記念旗などがあり、何とも微笑ましい山頂でした。
 下山後は、黒木キャンプ場に移動。清潔で広い快適なコテージライフは、すっかり山旅の一部となりました。食べきれないかと心配した御馳走はほぼ完売(?)し、呑めるお酒はほぼ飲み干すほど、次から次へと会話が進みます。山への熱い想いや山行体験を話すうち、今年の夏、「白山」で体験した寒くって辛かった思い出も話題になりました。反省すべきポイントをしっかりと把握し、次の再発防止、トラブル抑止に繋げていかないと、と強く思いました。私自身は話したことで溜飲下る感があり、もう大丈夫ですって感じです^^。
 翌日、ピカピカの日本晴れのなか、元京都山の会の会員さんと彼のお友達が加わって、勝間田高校倉見演習林のゲート前からスタートです。雑木林とササが背丈を越えるトンネルのような道を登ります。やがて、色づき始めたブナが目立つようになり、小ピークを越えていくと主稜線分岐。アチラ三十人ヶ仙、コチラ天狗岩の標識が立つブナ林に囲まれた、何とも爽やかな落ち着いた雰囲気の小広場になっています。眩しいくらいの陽射しを浴びながら、ゴクンゴクンとポカリスエットを飲む居心地のよい快適さ。私は頂上のシアワセ感も好きですが、つくづくこういう場面のこういう空間のシアワセ感が好きなんだ、と思ってしまします。さて、三十人ヶ仙までの道のりは30分。山頂(1172m)は広くはありませんが、どっしりと大きな泉山が鎮座し、後山連山等の360度の展望が堪能できました。分岐に戻り、さぁ〜、目標の天狗岩をめざします。なだらかな雑木林からスギ林に変わると急登となり、ゴツゴツの岩も出てきてササも深くなっていきます。登り切ると前方に展望が開け、ひときわ目立つ巨岩が現れたかと思うと、それが「天狗岩」(1197m)の頂上でした。もう行き止まり。二等三角点をナデナデし、祝杯です。陽光眩しい快晴、暑くもなく寒くもない快適な気候、絶対の静寂と程よい仲間の賑わい、那岐山・泉山の大展望、冷えたビールに健康……。山はこうでなくちゃぁ〜〜です^^。
 下山は、天狗岩から直接林道に下る道を行きました。スッゴイ急降下で、ササを鷲掴みにしての難路でした。配しておいた元会員さんの軽トラックの荷台に全員が乗り込んで、そのあと倉見温泉薬師乃湯で疲れを癒しました。
・日 程=10月14日(土)〜15日(日)
・参加者=10名(会員外2名)
・リーダー=千田博之
・コース=10/14=越畑登山口(12:45)〜角ヶ仙(14:20)〜登山口(15:40)〜黒木キャンプ場コテージ(泊)
     10/15=倉見演習林登山口(8:15)〜主稜線分岐(9:30)〜三十人ヶ仙(9:55)〜分岐〜
     天狗岩(12:00〜13:00)〜林道出合(13:40)〜登山口(14:20)
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