八ヶ岳「北八ヶ岳(縦走)」
space
space
space
4352_14352_2
space
space
左=黒百合ヒュッテと中山  右=夜明けの天狗岳
space
space
space
4352_3
space
space
天狗岳山頂
space
space
space
4352_4
space
space
南八ヶ岳の山稜.
space
space
space
 梅雨入り前の比較的天候が安定している日を選び、八ヶ岳連峰北部の縦走を例会として計画してみた。南部の岩峰群と比べ、森林帯に覆われた静かな山行が期待できそうだ。

【6月1日(月)】
 京都駅から新幹線のぞみ号の始発に乗り込み、名古屋で中央線しなの1号に乗り換える。さらに塩尻から普通電車で茅野へ向かう。茅野駅よりバスで奥蓼科温泉郷・渋の湯で下車。そのまま登山道へと入っていく。
 すぐに橋を渡り渋川左岸を進む。展望のない樹林で、ややきつめの登りが続く。八方台方面からの道を右に見て、さらに樹林帯の中を登る。丸木橋がところどころに設置されている。小沢を渡ると唐沢鉱泉からの道に出合う。この辺りから残雪が凍結しており、慎重に渡渉を繰り返す。道は次第にオオシラビソやコメツガの深い針葉樹林の中を行く。夏季には涸れ沢だと思われるが、今は雪解けで水量が多く、岩と凍結で歩きにくい道を辛抱して登ると、樹林が開け黒百合ヒュッテに到着する。まだ時間が早いので、天狗岳往復を小屋主に相談するが、昨日は雷雨とヒョウが降ったとのことで明日の朝に登ったほうがよいとのアドバイスを受ける。今日は小屋の前にある展望所まで登ることにした。
 宿泊客は我々7名と、あとはバラバラで6名の合計13名だけで、予想どおり空いていた。明日に備えて早々に布団へ潜り込む。
・コース=渋ノ湯登山口(11:30)〜黒百合ヒュッテ(13:40)

【6月2日(火)】
 今日も天気は上々で、ほとんど快晴に近い。4時25分出発。昨日登った展望所で御来光を迎える。スリバチ池から天狗ノ奥庭経由のコースで天狗岳をめざす。右手に、諏訪盆地からアルプスの山並みを見ながら岩塊の道をペンキ印に導かれながら登る。登山道はハイマツ帯の急登となり、岩峰を越えると東天狗岳山頂に着く。八ヶ岳の主峰である赤岳。その右には阿弥陀岳が競うように聳えている。縦走路を目で辿ると、著名なピークが望まれる。我々は縦走路から外れ、西天狗岳へ向かう。この山行の最高点は四方に展望が開け、眺望を堪能して縦走路へと戻る。
 今回の縦走はここから始まる。東天狗岳山頂より稜線伝いにハイマツと岩がゴロゴロした斜面を急下降し、森林限界へ。登山道には残雪が凍結しており、下りは要注意だ。特に右手は樹木があるものの切れ落ちている。
 黒百合ヒュッテ近くの中山峠を通り、登り返すと中山山頂だ。展望台のある小ピークで右折すると、真っ直ぐに下へ雪道が下っている。凍結している部分と温度が上り雪が緩んでいるところがあり、ズボッと沈み込んだり、ツルッと滑ったりで予想以上に時間がかかってしまう。高見石小屋が見えたときはホッとした。高見石展望台から白駒池の展望を楽しみ、再び急登を丸山へと向かう。展望のない丸山山頂を右に折れて、残雪の多い丸山北面を急下降する。小ピークを越えると樹林が開け、麦草峠の広大な原に出る。
 国道229号線を横ぎり、縦走路をさらに辿ると中小場へと登る。ここで昼食とする。前方には、これから登る縞模様の茶臼山とその奥に縞枯山が大きく構えている。茶臼山に直上する縦走路が正面に見え、なかなか手強そうだ。
 あえぎながら急登すると、樹林の中の小広場に茶臼山山頂の標識が立っている。右折してシラビソの深い樹林を下ると、縞枯現象の枯木林が現れ、縞枯山へと登る。東端にある展望台への道を右に見て直進。平坦な縦走路を進むと縞枯山山頂だ。今回は北面の下りに残雪が多く、予想以上に時間がかかったのでこの山頂から下った雨池峠で縦走を終えることにする。峠には3時に下り立つ。やはりこれ以上の行動は無理であろうと思われる。
 坪庭を通ってロープウェイで下山。蓼科温泉にある宿舎へと向かう。
・コース=黒百合ヒュッテ(4:25)〜東天狗岳(5:50)〜西天狗岳(6:16)〜中山峠(8:30)〜中山(8:55)〜高見石小屋(10:15)〜丸山(11:00)〜麦草峠(11:50)〜茶臼山(13:25)〜縞枯山(14:25)〜雨池峠(15:00)〜ピラタス山頂駅(15:40)→蓼科温泉(16:30)

【6月3日(水)】
 本日は山登りの予定はなく、午前中は白駒池や横谷渓谷をタクシーで観光。JRで帰路につく。
・コース=蓼科(9:30)〜白駒池(10:50)→JR茅野駅(12:30)

・日 程=6月1日〜3日
・参加者=7名
・リーダー=今村克美
space

space
space
「最近の活動」ページへ戻る
space
space
space
contents
space
to_top
space