室生「赤目四十八滝」
space
space
space
4372_14372_2
space
space
space
space
4372_34372_4
space
space
space
space
 天候不順な今年の夏も、今日は暑い良い天気になった。赤目四十八滝バス停で、今回の自然クラブの例会では、滝の形や川の中、そして両岸の様子をよく観ることにした。300円の入山料を支払い、赤目四十八滝の入口から入る。はじめに、グロテスクだが可愛いオオサンショウウオをみて、滝川沿いのよく整備された道を遡行する。ほぼ全行程が樹林の影で、涼しい風も吹き、滝によるマイナスイオンも多い。眺めも良くて観光客も少なく、低山の夏山の山行にはひじょうによい場所だった。川の中は大小の岩がごろごろしていて、両岸は岩山でありながら大きな木が茂り、火山性の柱状節理の絶壁が多く見られた。
 滝は行者滝にはじまり、四十八滝とは多くの滝の意味だ。その中でも、順番に「赤目五瀑」と呼ばれる不動滝(高さ15m、幅7mの名瀑で、不動明王にちなんで名づけられた)、記念切手にもなった千手滝(高さ15m、幅4mの複雑な形の岩を滑り落ちる美しい姿から名づけられた)、布曳滝(高さ30m、名のように白布を長々とたらしたような優美な姿で、滝壺の深さは約30m)、各種資料の表紙になっている代表的な滝=荷担滝(高さ8mで、二つに分かれて流れ落ちるさまから名づけられた)、琵琶滝(高さ15m、楽器の琵琶から名づけられた)と、その間にはいろいろな名前の多くの滝を観て、最終は本流に落ちる支流の岩窟滝で終わる。琵琶滝付近からは、川の流れも谷もなだらかになり、普通の川の上流になる。ここで引き返す。はじめの計画では、このまま香落渓・落合バス停までだったが、都合のよいバスがなく中止した。午後は、18:30頃の名張行1便のみ表示が出ていた。
 山道は急な上り下りの石段が多く、危険な場所には手すりがあり、澄んだ川には何処でも10cm以下の魚が多く観られた。湿った岩壁に咲くイワタバコの花も観られた。また、水の流れで面白い現象を観た。水の中に黒い丸い大小の影が急にできて流されて消える。何も影をつくるようなものは流れていない。なんで? どうも、川底面の凹凸で渦(別の理由によるかも)ができ、その影なのである。もちろん、波の影も流れていた。十分に時間もあるのでよい場所で休み、いろいろなものを観察して、最初の入口に着く(滝のカッコ内は「散策マップ」の資料による)。

・日 程=8月19日
・コース=赤目四十八滝入口(10:00)〜千手滝(10:40)〜荷担滝(12:15)〜岩窟滝(13:00)引返し地点〜
     赤目四十八滝入口(15:00)
・参加者=8名
・リーダー=萩原孝一
space

space
space
「最近の活動」ページへ戻る
space
space
space
contents
space
to_top
space