大和「若草山(自然クラブ例会)」
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 快晴に恵まれ、近鉄奈良駅から歩き出す。秋の観光シーズンが始まった奈良公園を、真っ赤に紅葉したナンキンハゼや鹿を見ながら若草山の登山口に着く。何時も眺めてばかりの若草山に入山料を払い、北側の登山道から登り始める。芝の斜面は上と下に分かれていて、登るにしたがって展望は奈良公園から市街地そして生駒山方面と広がり、雄大な景色に満足する。紅葉も始まり南方にススキの穂波越しにこれから行く濃い緑の春日山原始林が見られた。三番目のピ−クが若草山の山頂で、三角点は少し離れた鶯塚古墳のそば、芝の養生網の下にあった。ここからは、北方京都方面の展望がよく遠方は霞がかかっていた。
 鹿に囲まれての昼食のあと、近くの奈良奥山ドライブウェイの駐車場からドライブウェイを歩き、途中から遊歩道に入って春日大社と共に世界遺産に登録されている春日山原始林の観察を始めた。資料によると「春日大社の鎮座する御蓋山の奥に連なる花山、芳山を含む連峰は、平安時代から春日大社の神域として1000年以上も一切の伐採が禁じられてきた。そのため足を踏み入れる人も少なく、鬱蒼とした原始林が残り、約250haの地域に暖帯・湿帯・熱帯系の植物約800余種が混成して繁茂し、特別天然記念物に指定されている」と記されている。車も通れるような大きな道からの観察になるが、杉や樅など名前の判らない大木や、苔の生えた倒木や、蔓の絡んだジャングルの谷などを観る。場所により落葉樹が少なく大きな常緑樹の森で、日光が届き難いためか地上には低木が少ないようだ。歩道から山中には入れないので歩きやすい広い歩道を話しながら楽しく観察できた。新緑や紅葉の季節にはよい散策の場所でもある。急な石段の妙見宮に希望者のみお参りして、遊歩道を抜け奈良公園の浮見堂のある鷺池から、歩いてきた原始林を見るとより良い景色に見えた。最近、有名になった興福寺の阿修羅像を拝観する長蛇の拝観者を見て、近鉄奈良駅近くで解散する。(萩原 記)

・日 程=10月28日
・コース=近鉄奈良駅(9:30)〜若草山登山口(10:20)〜若草山(11:00)〜原始林9(12:00)〜妙見宮(14:00)〜
     原始林出口(14:30)〜近鉄奈良駅(15:20)
・リーダー=萩原孝一
・参加者=13名
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