湖東「繖山(自然クラブ例会)」
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左=稜線からの繖山  右=稜線から西の展望
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左=山頂で  右=観音正寺
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  JR能登川駅を9時過ぎ、方向を決めて街中を歩き始める。桜が満開の猪子山公園に着き、ここからはほぼ一本道になる。今日は快晴で気温は低め。歩きにはちょうど良く、青空に桜の花が生えて素晴らしい山行日和になった。北向岩屋十一面観音への長い階段を登り、桜の咲く観音堂の前からは、西方向に比良・琵琶湖の展望が素晴らしい。お堂の後ろ近くの猪小山三角点にタッチして、ツツジの咲く雑木林と植林地のアップダウンの稜線を南に縦走する。途中で雨宮竜神社にお参りして、急な地獄越の峠に下る。観音寺城の落城に関係する名前らしい。いよいよ最後の登りになるが、このコ−スのアップダウンはほとんど丸太による階段で、整備されすぎのようだ。また、この登りは樹林がなく展望が抜群で、北から東へ伊吹山・霊仙山・鈴鹿山系の山々が南に続き、東は比良連峰に続く湖北の山並みが遠望でき、眼下の東西の麓には満開の桜並木が多く見られた。繖山の小さな山頂には三等三角点があり、南に三上山も遠望でき、後で調べてみると標高が432mで全く同じだった。再び急坂を下り、西国三十二番の観音正寺にお参りして、昼食をとる。参拝者は少ない。山門はなく、大きな金属製の阿吽の仁王像が境内の左右に建てられていた。
 午後は急坂を登り返さずに、戦乱を偲ぶ観音寺城跡を見て、下山しながら拝観料の必要な桑實寺に立ち寄る、「白鳳年間に定恵和尚が中国より桑の木を持ち帰り、この地において日本で最初の養蚕技術をひろめられた、山号の繖山も、蚕が口から糸を散らしてマユを懸けることにちなんだもの」と資料にあり、今は淋しいが往時には二院十六坊もあったと。桜とツツジの咲いた庭を通り、トラバースしながら安土山に向かう。この山道にも、西国三十三所観音霊場の表示のある石仏が、風雨にさらされながら点々と並んでいた。JRびわこ線を西に越えた場所で下山する。安土城跡前公園の、満開で大きなサクラの下で最後の花見をして、JR安土駅で解散した。快晴で遠望もよく、山では人も少なく、ゆっくりと周囲をよく観察しながら歩き、歴史を偲ぶ山行ができたと思う。

・日 程=4月8日
・コース=能登川駅(9:10)〜猪子山(10:00)〜繖山(11:50)〜桑實寺(13:30)〜安土城跡前公園(14:20)〜
     安土駅(15:10)
・リーダー=萩原孝一
・参加者=6名
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