湖南「矢筈ヶ岳・太神山」
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左=狭い矢筈ヶ岳山頂   右=地蔵寺への参道
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左=太神山三角点にて   右=不動寺を見上げる
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 寒さが戻り、天気は良いものの風が冷たく感じられる。今日の例会は大津市南部に位置し、湖南アルプスと呼ばれる主峰の太神山と矢筈ヶ岳を登る。
 アルプス登山口バス停より天神川に沿って、太神山・不動寺へと続く「東海自然歩道」を進む。約10分で右手の山道へと入る。この道は笹間ヶ岳にも登れるらしい。沢に沿っているので道が滑りやすく、少し歩きにくい。アルプスと呼ばれるだけあって岩が多く、水に濡れてよく滑るようだ。
 高さ4.3m、滋賀県最古の御仏堰堤を越えると御仏河原となる。休憩するのによい所だ。少し行ったところが笹間ヶ岳との分岐になっている。我々は矢筈ヶ岳をめざして左手の尾根道へと入っていく。平坦な道で小さなアップダウンを繰り返し、登り着いたところがT字路の峠となっていた。右の急登へと取り付く。本日最初で最後の厳しい登りである。
 約5〜6分で平坦な道となり、間もなく矢筈ヶ岳山頂に着く。「矢筈」とは矢の端の弓の弦をつがえる部分のことであるらしい。風が強く展望もないので早々に下る。元のT字路の峠で日当たりのよい場所を探し、昼食タイムとする。
 峠から今度は太神山をめざす。林間の平坦で気持ちのよい道をゆっくりと進んで行く。今日は平日のためか、山に入ってからは行き交う人が少なく、途中で会った人は一組二名のみであった。
 不動寺への広い参詣道に出る。広くて歩きやすい道が山頂まで続く。すぐに不動寺山門に着く。石の鳥居を潜ると左右には剣を持った脇侍が立っている。不動三尊のご本尊だけが抜けて本堂におられるらしい。
 信楽方面へ下る東海自然歩道の広い道を左に見送り、ほどなく不動寺の境内へと入っていく。階段を上り護摩焚きなど行事の行われる中段の広場から、一段と傾斜の増した石段を登っていく。清水寺の舞台を思わせる柱の上に建つ不動寺(田上不動尊)の前に出てくる。
 奥の院手前を左に入ると、二等三角点のある太神山山頂だ。記念撮影を済ませて下る。本堂とご神体の間にある胎内潜りのような岩間を抜け、本堂に参詣を済ませ下りていく。境内の休憩所でお茶タイムをしてゆっくりと時を過す。
 下山は登ってきた参詣道を通り、東海自然歩道を下る。バスの時間に合わせて全員足を急がせる。途中には泣き不動がある。一枚岩に浮き彫りの立派な石像で、凄まじく燃え立つ火炎を背にして憤怒の形相の不動様のはずが、この不動様は半ベソかいた泣き顔のようで泣き不動と呼ばれているらしい。
 舗装路に出て、迎不動尊の前を通り、東海自然歩道を進んでいくと、やがて民家が見え出して今朝降り立った登山口バス停に到着する。
                                                          (今村 記)

・日 程=3月23日
・コース=アルプス登山口(9:30)〜御仏河原(10:10)〜矢筈ヶ岳(11:10〜12:00)〜参道出合(12:35)〜
     太神山(13:00〜13:50)〜アルプス登山口(14:55)
・リーダー=今村克美
・参加者=12名
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