飛騨「猪臥山・籾糠山」(ぶなクラブ主催)
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 坂本記者の特派員報告!
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 一日目:ぶなクラブ御用達の、京都バスのマイクロバスに18名が乗り込んで賑やかに出発。サカモトは今回「アシスタント・リーダー」として初デビューである(^−^)。天気予報では生憎の雨模様であったが、小鳥峠への舗装林道を上がっていくと見事な紅葉風景が見られ、薄日も射す好天気。イッキにテンションが上がり、バスを降りて早っ記念写真! 周囲の得も言われない秋本番の紅葉が美しい。林道を登り切ると牧場が広がる小鳥峠に着く。また雨が降り出して、登山口の山の神の鳥居をくぐって約15分で「猪臥山」の頂上に着くが、強風にさらされて三角点をタッチするだけで精一杯。御嶽や乗鞍、穂高連峰、立山連峰など晴れていればまさに飛騨一番の360度の展望台も今日はサッパリ。登山口に戻って「山の神」に明日の日本晴れを祈願した。牧場に着く頃にはまた晴れ間が戻り、山の彼方には大きな虹が環を描いていた。世の中にはただただ「お見事!」と感嘆するほかないような自然美の景観がいくつかあるけれど、バスの車窓から眺めるここ猪臥林道の錦繍の森の豪華さ、多様さにはココロが震え、シアワセ感に満たされ、言葉を失う。右に左に繰り広げられる紅葉が織りなす山肌の美しさと渓谷美を堪能するドライブであった。
 合掌村を通過して白川郷鳩谷の旅館「すみれ荘」へ。6時から宴会。飛騨牛の朴葉味噌焼き、落ちアユの塩焼き、山菜料理にどぶろく……。盛り上がらない訳がない(笑)。二次会も気分上々で呑んでおしゃべりに興じた。

 二日目:一晩中降っていた雨が上がり、絶好の登山日和となった。
 籾糠山は、実は2005年6月11日〜12日に千田さんの例会で、猿ケ馬場山を登るため天生峠でテント泊して登っている。初夏のブナ林と林床を彩る数々の花の美しさに魅了されたが、それ以上に猿ケ馬場山へのヤブこぎの難儀さと長距離、長時間の歩行が忘れ難く、あの「クタクタ感」は今も実感が残っている。その時以来、秋の籾糠山をゆっくりたっぷり味わいたいものだと想いを募らしていた。
 登山口で森林整備協力金(500円)を払って、湿原と原生林の森に誘われる。
 高く青い快晴のもと、木道が敷かれた天生湿原に真っ赤なナナカマドの実が冴えわたる。しばらく行くとトチの巨木が現われ、ブナの原生林に導かれる。幾層にも積もった落ち葉を踏みしめながら、夢見心地で歩く。さらにオオシラビソの針葉樹林帯も抜けると籾糠分岐。今まで静かだったが何組もの登山客が登って来る。ぬかるんだ泥道の急坂を登り、階段状の急登を登り切るとそこが籾糠山の頂上(1744m)であった。三等三角点、狭い頂上だ。以前は白く輝く北アルプスが眺められたが、今日は晴れているが展望はイマイチ良くない。猿ケ馬場へのヤブ道にはロープが張られ、森林監視パトロールの腕章をしたお兄さんが見張っている。当時、私たちもあのロープを跨いでヤブの中に分け入ったのだ。思い出して汗タラリ〜。記念写真を撮って下山。次から次の登山者で大盛況だ。分岐に戻ってランチタイム。宿のお弁当をペロリと美味しく頂いた。
 木平分岐からカラ谷登山道に向かう。シーンと音もなく辺りを司っている原生林の中を往くと、幹回りの大きいカツラの巨木が現われる。ハイライトはカツラ門と名付けられた5本のカツラの巨大さ、古木さ、神々しさで、まさに魁偉と呼びたいほどの迫力に圧倒される。前に立って全体を見上げようとしてひっくり返りそうになった。元の天生湿原に戻り、ナナカマドと草紅葉、青空が醸し出す独特の雰囲気を目に焼き付け、約5時間コースの憧憬の楽園探索を終えた。
・日 程=10月22日〜23日
・参加者=18名
・リーダー:千田博之
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