江若国境「根来坂(鯖街道1)」
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左=鯖街道起点   右=鵜の瀬
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左=上根来の山間   右=根来坂より百里岳
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根来坂峠で
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 京都に住む人たちは、春祭りのときに脂の乗った鯖寿司が食卓にのぼるのが定番である。その鯖が若狭から一塩して一昼夜かけて運ばれることで絶妙の塩梅となるのだ。若狭から運び込まれる物資運搬ルートを「鯖街道」と言っている(物資の中で塩鯖が多かったことから)。東鯖街道がメインで、熊川宿を経て朽木街道を出町柳までだが、他に西を含め4ルートあるも、みな「鯖街道」と言う。その中で距離が一番短く往時の雰囲気が多く残る針畑ルートを、数回に分け踏破すべく9名が挑んだ。初回は根来坂峠越えで朽木小入谷までを目標とし、場合によって梅の木(40km)まで到達できればよいのだが、果たして。

4/28(土)
この日は、小浜(漁師旅館)で泊まって英気を養うだけである。京から若狭小浜へは、近江今津駅前からJRバスにうまく乗り継げば2時間半で着き便利になった。

4/29(日)晴れ
小浜いずみ町商店街に鯖街道起点のプレートが埋まっていて、上のアーケードに垂れ幕がかかる地点をスタート(5:00)。小浜駅裏の国道27号に出て遠敷(おにゅう)に向かう。東の山の端からの日の出を仰ぎ、コンビニ2軒の営業を見てなぜか安心する。遠敷街道分岐(5:48)から街道に入ってすぐに若狭姫神社(下社)。その先1kmに若狭彦神社(上社)。両社が若狭一ノ宮で手を合せる。街道沿いにきれいな公衆トイレがあり利用させていただく。狭い山間で、遠敷川沿いの舗装路。里や山麓にサクラが咲いている。
 立派な駐車場があり「鵜の瀬」に着く(6:45)。奈良二月堂お水取りのお水送り(給水場)斎場だ。下根来(しもねごり)で、道路山側に大きな鯖街道の壁画に「京は遠ても18里」とある。
 中ノ畑を通過(8:00)。 徐々に高度が増し遠敷川から離れる(8:25)。遠敷街道最奥の集落、上根来着。木地山峠の取付点民家の前で腹ごしらえ。廃屋もあり生活臭がまったくない集落だが見晴らしが良い所だ。20分ほど進むと山道の取付だ。根来坂山越が始まる(9:00)。標識に百里ヶ岳鯖街道とある。駐車場に乗用車1台が停めてある。新たに1台入ってきた。百里ヶ岳が狙いのようだ。勾配はきついが歩き良い。百里ヶ岳が見え出すと街道に合流。山肌がもろく、崩れやすいので落石が多く注意を要する。山陰に雪が残っている。鯖街道の標識に導かれ山道へ。北斜面で山道に残雪がある。街道が平行して続く先、小入谷峠付近の残雪は多いようだ。途中2組のグループが追い越して行った。
 根来坂峠着(10:45)。鯖街道のメンテナンスの方と百里ヶ岳登山者と合流。この峠は高島トレイルの従走路でもあり分水嶺なのだ。小さな祠が祀られている。予定よりも早く着いた。約20km来た。
 滋賀県側朽木小入谷に下る。山道と林道を出たり入ったりして朽木小入谷バス停着(12:10)。バス時刻は、梅の木方面 12:35、13:38、17:18がある。5分ほど先の山帰来のお店に直行するが、なぜか休みだ。トイレ・東屋・水場・駐車場があり 家族連れも何組か来ていた。参加メンバーに バス帰路組と継続歩き組とに計るが、全員継続歩きとなる。梅の木まで約18kmある。1日25km以上の歩行は初めてで、未知の領域に挑戦されるようだ。陽射しが強くないので助かる。朽木古屋〜桑原で全員バスを見送る(13:45)。平良(14:38)〜朽木小川(14:50)。何名かがマメできて痛いが、歩くとおさまるようだ。各集落には自販機なく やっと一軒酒店があった。みな好みのドリンクで喉を潤す。勢いで久多への分岐からキャンプ場を左に見て本日のゴール、梅の木(16:35)着。約40km山越え11時間半、全員無事完歩した。みな登山靴着用が正解であったようだ。京都バス17:19乗車、出町柳で解散する。(北川 記)

・日 程=4月28日〜29日
・リーダー=北川嘉康
・参加者=9名
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