湖北「山門水源の森」
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左=ブナの森  右=ヒツジグサ
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最高点、512mピークで
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湿原から東ヶ谷山を望む
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 山門水源の森は滋賀県の北端に位置し、野坂山地の分水嶺のすぐ近くに広がっていて、淀川水域の源のひとつなのだ。コースは整備され、一般に入山できるようになって10年が経過している。ここには、非常に珍しいとされる温暖性のアカガシ林と、寒冷性ブナ林が隣りあっている。他にも多様な植物が楽しめるという。
 晴れて爽やかな日となり、湖西線永原駅から予約タクシーに分乗して森の入り口から僅かに歩くと「森の楽舎(まなびや)」に着き、係員の指示で靴底の泥を洗い流し、協力金箱に¥200/人を納めて入山する。沢道から健脚コースを行く。沢筋にササユリが咲いているが、シカの食害防護ネットが施され、いかにも窮屈そうに咲いている。湿原に出て右回りコースをとる。山道はよく手入れされ、標識も完備されて迷うことはない。コース近くにある352.1mの四等三角点を探し出す。
 アカガシ林に入り、緩やかな登りを経て最高点手前で南側が開ける。展望がよいので昼食によい場所だ。遠く余呉湖や南西方面に葛籠尾崎から琵琶湖が望める。僅かな登りで、このコースの最高ピーク(512m)に着く。展望はまったくないが、台地状で中央に注連縄が巻かれた守護岩がある。野坂山地の分水嶺が近いので藪漕ぎして覗きに行くが、稜線上に道はなく雑木に覆われていた。ブナ林のコースを下り、かわいそうなササユリを見る。湿原の展望台ではモリアオガエルの卵を観察して「森の楽舎」へ戻る。付属湿原で、思いがけずにヒツジグサの開花に出会えた。健脚コースは、標高差300m程度でゆっくり巡って約4時間の散策であった。(北川 記)

・日 程=6月14日
・コース=山門水源の森入口〜森の楽舎(10:25〜10:35)〜352.1〜四季の森分岐(11:20)〜ブナ林展望(11:50〜12:30)〜
     最高点(分水嶺)〜湿原展望台(13:45)〜森の楽舎(14:00)
・リーダー=北川嘉康/サブリーダー=加来繁幸
・参加者=21名
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