野坂「岩籠山」・若丹国境「頭巾山」
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左=ススキの原を登る  右=インディアン平原からの敦賀湾
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小雨模様の岩籠山
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左=愛宕三山遠望  右=頭巾山山頂からの展望
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頭巾山山頂の祠前にて
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 毎年恒例となった、紅葉に彩られた福井の山とカニ漁解禁を待っての例会実施。今年は野坂山地の岩籠山と若丹国境に位置する頭巾山を登る。

11月18日(日)
 前日は一日中雨が降り、今日は青空が広がる京都を後にする。滋賀県から福井県に入る辺りから雨模様となる。さすがに北陸独特の鉛色の空が広がる。今回のルートは渡渉コースを避け、山集落からの尾根コースを選ぶ。
 堰堤の手前の橋を渡り、二つ目の堰堤を越えるとやがて赤松の点在する尾根道となる。広葉樹林帯の落葉で軟らかくなった尾根道をゆっくりと登っていく。登り始めは太陽が照っていたが次第に雲が広がってくる。
 ロープが張ってある急な所を越え、しばらく進むと熊笹・ススキの間に背の低い松が点在する日本庭園風の場所を通る。ススキの原っぱを抜けると三角点のある夕暮山に着く。登山道の中に三角点標柱が立っている。
 ここからすぐに反射板が立つピークを通る。ここまで来ると岩籠山山頂が見えてくる。いったん下り、市橋の渡渉コースからの道と合流する。ブナ林の気持ちのよい広場となっている。ここからも下りが続き、ゆっくりと登り返すと左手に山頂への道が延びている。
 岩籠山山頂には三等三角点があり、インディアン平原がすぐ下に見え隠れしている。風が強いので雲の移動が激しく、周囲の景色がゆっくりと見られない。一面の熊笹を掻き分けインディアン平原にある大岩で食事とする。
 風が強く、追い立てられるように下山する。本格的に雨が降り出し、自然に足が速くなってくる。周囲の景色を楽しむ余裕もなく、落葉に隠れた根っこや石に神経を集中しながら一気に登山口に下りてくる。あとは民宿で汗を流し、カニ・フグなどで明日へ備える。

11月19日(月)
 元気な人は、早朝より民宿裏から常神岬灯台へと登る。標高244mあり、二等三角点があるとのこと。日本で七番目に高所にある灯台であるらしい。朝飯前の散歩で定置網漁の水揚げ風景を見物。
 今日の山は頭巾山。名田庄から野鹿ノ滝をめざ。予定していた駐車場よりさらにデコボコした林道を車の底を擦りながら登山口まで行く。ここからだと片道1時間コースだ。登山口は川の対岸にある。
 登山道は杉林の中をジグザグに登っていく。約40分で尾根道に出る。この辺りからシャクナゲの木が現れてくる。ほとんど直登で、岩が点在する急登を辛抱強く登る。この山はシャクナゲが天然記念物となっており、またイワウチワなども多く見られる。春に来るのもよいと思う。
最後に急斜面を登ると、見晴らしのよい稜線に出る。一面にイワウチワの葉が広がっている。
 100mほど向こうに頂上の社が見えている。昨日と打って変わり、よい天気で360度の展望が楽しめる。権現さんを祀った社が山頂にデンと構えている。以前には横に「おこもり堂」と呼ばれる小屋があったのだが、今は無残な姿になっている。
 珍しい山名だが、修験者達の被っていた「ときん」からきているとのこと。下山は元の道を下る。時間も早いので登山口付近でロープを使って懸垂下降などのトレーニングなども経験しておく。
 二日間の秋山登山と新鮮な海産物の大盛りで、満足のいく山行であった。(今村 記)

・日 程=11月18日〜19日
・コース=1日目 山登山口(9:45)〜夕暮山(11:25)〜岩篭山(12:00)〜インディアン平原(12:20〜12:40)〜
         夕暮山(13:10)〜山登山口(14:45)
     2日目 登山口(11:25)〜尾根出合(12:05)〜頭巾山(12:35〜13:10)〜登山口(14:30)
・リーダー=今村克美/サブリーダー=加来繁幸
・参加者=12名
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