湖西「三十三間山」
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 最初の予定は野坂の沢登りになっていたが、天候などの事情により、リーダーが野坂への行き帰りに10年来眺めて登ってみたいと思っていた三十三間山(842m)の縦走をめざすことになった。
 寒風トンネルを抜けた最初の道を右折し、天増川に沿って集落まで入る。そこからの林道が長くて(約10km)大変だった。あまり管理されてなく、大きな落石を除きながら進まなければならない。1時間余り林道を進んだが、2台の車をピストンしての縦走は無理と判断し、640mの地点に車を駐車する。そこから取りつき、道だと思える方向に進みだすもののわからなくなり、尾根に出る。尾根は灌木がつづいていたが、そのうち近江路と交差する峠に出る。そこには、ヤマボウシとエゴノキとコアジサイなどが満開の花をつけ、歌っているようだった。
 ブナ林の間を、落ち葉を踏みしめて歩く気持ちのよい道を行く。モヤが出て、幻想的な風景の中を歩いた。2時間近く、数十メートルの上り下りを数回繰り返して、三十三間山の頂上に着いた。ブナの木に取り囲まれ、景色は見えなかったが、こもれびのもと広場のような所で昼食をとった。
 行き帰り、2〜3回道に迷ったが、道しるべのテープとGPSのおかげで無事に車の場所へ戻れた。まだ早かったので、そこから大日岳を往復して帰った。ずっと涼しい風が吹いており、長かったがそれほど急登もなく、おだやかな風景と花々が見られ、気持ちのよい山行だった。  (森田 記/林本 写真)

・日 程=6月16日
・コース=今津町天増川(8:30)〜取付地点(10:15)〜近江路峠(11:00)〜三十三間山(12:50)〜取付地点(16:00)〜
     大日岳(16:40)〜車(17:00)
・リーダー=林本佐千枝
・参加者=11名
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