丹波「五条山」
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五条山にて
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左=尾根へ到着  右=三角点
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 京都山の会50周年記念山行の一座に選ばれた五条山。自分にとっては初めて耳にした山であり、「なぜこの山が?」というのが最初の印象であった。ほとんど情報がないので、国土地理院二万五千分の一の地図で所在地と歩くルートを確認。京丹波町を通る国道9号線を少し入った場所にある。水原の集落から南尾根に取付き山頂へ。そこから西に延びる尾根伝いにP.510の鉄塔をめがけて歩き、北山の集落へ下りるとちょうどいいコースになりそうだ。幸いサブリーダーの今村さんからも車提供があるので、あらかじめ北山の集落に一台をデポしておき、水原からの周回コースをとることにした。
 例会当日、「雨天決行」としたものの、やはり気になる空模様。降水確率はやや高めであるが、なんとかもってくれよ。奥ノ尻林道に入り、車を適当なスペースに停める。地図で確認すると、五条山南尾根よりひとつ東の尾根からのスタートになる。P.358直下の小さな谷に架けられた滑りやすい丸木橋を渡り、そのまま左手につけられたいい道を進んでしまうが、どうも鉄塔建設のための道だったようでめざす尾根への道ではなかった。仕切り直して谷まで下り、再び登りやすそうな斜面を見つけてともかく尾根めがけて登る。尾根に乗ると、後は雑木林の中を北へ向かう。登山道ではないものの、比較的歩きやすくてホッとした。歩くうち、なぜこの山の情報が少ないのかわかった。どうやら松茸山のようだ。山中にも何箇所か「松茸泥棒」に対する警告の看板があるので、人に入ってほしくないのだろう。そんな話をしながら歩いていると、突然あの高級な香りが漂う場所があり、一同でざわめく。間違いなく近くにありそうだが、京都山の会の名を汚すわけにもいかないので、後ろ髪を引かれる思いで先へ急ぐ。忠実に尾根道をたどると、やがて視界が開け送電線をくぐるとひょっこり三角点がありそこが五条山の山頂であった。誰かが置いて行った朽ちたプレートが残され、記念撮影を済ませる。まずはお役目を果たせた。ここから西尾根に向かう。ぱらつき始めた小雨を避け、樹林の中で昼食後、P.482へのややきつい登りが始まった。満腹での登りはハラがキツイ。だが空腹でも登れまい。どちらがベストか常に迷う。
 P.482へは急登ではあるが、短時間で到着したのが幸いだ。地図上ではこの後いったん北へ向かわねばならないのに、西に開けた道へ行きかけてしまった。すぐに間違いに気付き、P.482すぐ手前の北向きの尾根を見つけて下りはじめる。雑木林と植林地の境目がちょうど道のようになっており、何回かの緩いアップダウンを繰り返す。やがて、伐採された植林地を過ぎた次のピークが目標とするP.510であった。西へ下るとNTTのアンテナが現われ、帰路に使う予定の林道へ出て、無事車をデポした北山の集落へ到着。振り返ると、先ほどの鉄塔が見えたが、すぐにガスに巻かれてしまった。車へ乗り込むと同時に雨がザーっと降り出し本降りとなる。
 五条山は決してポピュラーな山ではない。山中に標識もテープもなく、あるのは折れた枝と蜘蛛の巣のみ。だが、静かでいい山だった(本当!)。(原田 毅 記)

・日 程=9月7日
・リーダー=原田 毅/サブリーダー=今村克美
・参加者=8名
・コース=奥ノ尻林道(9:50)〜五条山(11:45)〜P.482(14:00)〜P.510(15:00)〜林道出合(15:10)〜
     北山(16:30)
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