西山「鴻応山」
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鴻応山山頂にて
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左=熊野権現の祠  右=樹林に囲まれた湯谷ヶ岳
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湯谷の里と湯谷ヶ岳
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 50周年記念山行で私が担当する最後の例会となる。1回目は季節はずれの雪。2回目は爆弾低気圧により日程変更。そして、今回の3回目は降水確率60%であるが、雨天決行で思い切って予定どおり例会を行う。
 JR亀岡駅から、タクシーで登山口のある西別院神地バス停近くの「ふる里産品直売店」で下車。新鮮地たまごが美味しそうだ。御手洗弁天が近くにあり、「乳の泉」といわれる霊験あらたかな水が湧き出していたらしいが、今は飲用できないらしい。
 国道を南下し、大阪府に少し入ったところから山に向かう。田園が広がる道から集落を抜けると竹薮があり、回り込んで登山道へと入る。和尚谷に沿って植林帯を登って行き、分岐を右へ進むと寺田からの登山道と合流する。
 このルートはよく踏まれた道で、植林と雑木林を見ながら登る。右にトラバースしたあと、道標にしたがって左に折れて尾根を辿ると鴻応山に着く。雑木林のなか展望はない。この山は雨乞いの山で、明治時代頃は千束芝を焚いて祈ったとのこと。偶然ではあるが、同じ西山にあるポンポン山の以前の標高(678.9m)と小数点以下に至るまで同じである。現在のポンポン山は678.7mに修正されているが、現在ある山頂の看板には678.9mとまだ表示されているとのこと。
 下山は元の道を下り、途中の分岐を直進して倒木で荒れている寺田ルートを下ると栗園に出る。管理されている柵の中には弾けた栗の実が見える。下山したところは木材置き場で道標も設置されている。また、コスモスやムラサキシキブの花が優しく迎えてくれた。
 しばらく車道歩きが続き、境界尾根の峠で昼食とする。現時点まで雨の気配はなく、時おり太陽が顔を出す。秋風が心地よく、雨を覚悟の登山であったが、気持ちのよい山歩きとなってうれしい誤算だ。
 峠から境界尾根に入り、東へ平坦な道を進む。倒木と雑草が生茂って道が不明瞭だが、テープを頼りに道を探す。右上方に北摂ローズタウンの建物が見えてくると、その建物の裏を通り山道へ。尾根に上る道を探しながら進むが、登りやすい所を無理矢理尾根に上る。しっかり踏まれた登山道を進むと、樹林に囲まれ静かに佇む熊野権現の祠に着く。
 山頂手前に少し展望の開けた場所があり、今朝ほど登った鴻応山や西別院の集落が望める。少し登ると湯谷ヶ岳山頂だ。樹林の中に三角点があり、こちらも展望はなく反射板が雰囲気を壊す。湯谷は麓の地名であり、小野小町が湯治したという言い伝えがあるとのこと。
 下山は巡視路を利用して南東へ急坂を下る。傾斜が緩くなると福泉寺に着く。人の気配が感じられないが、トイレなど手入れされていて気持ちよく使わせてもらった。境内には栗がたわわに実っているが、落ちたままになっていた。
 ここからは長い車道歩きとなる。山深い里山風景を楽しみながら倉谷口バス停に着く。本数が少ないコミニティバスに乗り込み帰路につく。(今村 記)

・日 程=10月5日
・リーダー=今村克美/サブリーダー=原田 毅
・参加者=16名
・コース=神地(9:35)〜合流地点(10:10)〜鴻応山(10:35〜10:45)〜寺田(11:15)〜境界峠(11:40〜12:20)〜
     尾根出合(13:05)〜湯谷ヶ岳(13:20〜13:30)〜福泉寺(13:50〜14:10)〜倉谷口(14:35)
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