北山「花背交流の森(京都府山岳連盟「秋のきのこ観察会」)」
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左=会議室での講議(右=佐野先生)  右=雨に煙る交流の森
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左=エリマキツチガキ  右=ホコリタケ
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会員の参加者
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左=林道での観察  右=カエンタケ(2011年、佐々里峠から東の稜線で撮影)
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 「府民 秋のキノコ観察会」を京都府山岳連盟で準備してきた。前日の夕方から雨で当日の降水確率も高く、普通なら中止のところ昨年も雨で中止になっているので、今年は午前中室内でキノコの講義を受けることにして、雨天決行が決まった。
 予報どおり朝から雨で、1番の京都バスや車で10時までに36名が集合した。花脊交流の森には、宿泊場所やイベントに使用される広場・建物、そして施設が広いネイチャーゾーンに散在している。この中の「森の工房もくじゅ」の建物の会議室が借りられ、関西菌類談話会会員の佐野修治先生から貴重なキノコの話を聴いた。
 はじめに、動物は消費者、植物は生産者、そして菌類は還元者で、土に返す働きをしていると話された。最近ツキヨタケを食べて入院したニュースもあり、一番の猛毒(食べなくとも触るだけで皮膚炎を起こし、食べると少量でも悲惨な症状で死ぬ)のカエンタケと呼ばれるキノコについて注意があった。このキノコはとくに森のナラ枯れと関係があり、枯れた木の根元に生えることが多く、京都市街周辺まで発生しているらしい。なかでも子供たちには注意が必要であると話された。また、キノコが地上に出るのは花を咲かせる木の花に相当する部分で(子孫を残す)、幹の部分は全て地中にあり、その大きさ(広さ)は巨大らしいが、地中のことでいまだ不明なことが多いらしい。冬虫夏草の見本や、珍味で高額なトリュフの国内で採取された写真など、興味のある話に満足した。
 午後は雨の中での観察会になり、歩きやすい周辺の草地や散策の道ばた、そして山に登る林道の道ばたをゆっくり歩いた。キノコ目になって、多くのキノコを見つけることができ説明を受けた。雨や物が当たると花粉を飛ばすエリマキツチガキ(柿に似ている)や、林道の保守に埋めた木材からは食用のハタケシメジやエノキタケ(初めて人工栽培された)、そして以前食用だったスギヒラタケには少量のシアンがあり(場所により量が異なる)病人など特定の人には有害になったなど、午前中の話の実物確認にもなった。
 遠方で不便な場所のため14時過ぎには引き返し、「森の工房」前に集合して挨拶のあと解散した。このような場所だったので雨天でも実施できた。(萩原 記)

・日 程=10月20日
・リーダー=萩原孝一/サブリーダー=北川嘉康
・参加者=5名ほか会員外31名
・コース=室内講義(9:50〜11:30)〜交流の森散策道・林道(12:10〜14:10)
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