北山「天ヶ森」
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 数日前までは雨の予報で心配したが、よい天気になって出町柳バス停は大勢の人出になった。花背峠で下車する。大見尾根道は鉄塔まで広い道路で、あとは林道になる。まだ早春の新緑が美しく、ミツバツツジの花がところどころに咲いていた。一ヶ所のみ南の展望の開けた場所があり、近くに天ヶ岳がよく見られた。30分ほどで百井に下る分岐に着いた。
 分岐からは急な杉林の山道を下り、降りきった谷には網で囲まれワサビが栽培されていた。
 百井のキャンプ場を通り集落に出る。ここでは畑や田圃はシカやイノシシからの被害を防ぐために、かなり高い金網のフェンスが張り巡らされていて、このフェンスを利用してアケビが植えられていた。住宅の庭には綺麗なシャクナゲも見られ、集落中央の案内板には「ナッチョ(天ヶ森)」の表示で、百井では天ヶ森でなくナッチョと呼ばれているようだ。この道路からは小さな百井川と田圃があり、二ヶ所のフェンスを通って林道に入ることになる、橋を渡ると草刈り中のお爺さんの呼びかけを受けて早く林道に行くことができた。
 スギやヒノキの林道の初めは路面もよいが、登りが急になると以前の豪雨で路面は荒れ歩き難くなる。これは何処の林道でも同じで、修理費用が不足していると思われる。稜線近くで林道から登山道への分岐の標識があり、ここからが今日本番の登りになる。初めから急な登りになり、過ぎれば周囲の新緑を楽しみ、あと数ヶ所は急な斜面で道幅が狭く、立ち木もないトラバス道で安全第一にストックでバランスを取りながら通過する、稜線を進み帰路の小出石への分岐を確かめて、最後の斜面を登り813mの三等三角点に到着した。山頂はかなり広く整備されていて、東方向の琵琶湖が少し見られるように伐採されている。あとは樹林に囲まれ展望はない。今の季節と秋が登山にはよいと思う。
 昼食と集合写真を撮り、一つ早いバスに乗れそうで早々に小出石に下山を始めた。登りも下りも今日のコ−スはすべて樹林の中で、展望のよい場所はなく、それでも明るい樹林の間から、天ヶ岳や比叡山からの稜線が見られた。また途中には赤い花のツツジが高い場所に点々と見られ、新緑とよく合って長い下りを癒してくれた。また山道近くに窪んだ炭焼きの跡が何ヶ所か見られた。最終付近の下山道は急になり、水が流れた後の悪路でゆっくりと下り、全員無事に477号線(小出石〜百井)の立派な道路に出た。今日はよい登山日和だったが、山中では一人の登山者にも出会わない静かな例会山行だった。田植えの終わったばかりの田圃を見ながら小出石の公民館前のバス停に着き解散した。予定より1便早く、始発の国際会館行のバスに我々だけが乗車した。(萩原 記)

・日 程=5月10日
・リーダー=萩原孝一
・参加者=5名
・コース=花背峠(9:00)〜大見尾根道分岐(9:40)〜百井(10:30)〜林道の登山口(11:00)〜天ヶ森(11:30〜11:50)〜
     小出石(13:40)
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