北アルプス「常念岳〜蝶ヶ岳」
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左=一ノ沢登山口  右=烏帽子沢出合
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左=ニッコウキスゲ  右=常念小屋より常念岳
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左=穂高連峰  右=槍ヶ岳
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常念岳山頂
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  今回の夏山登山は、北アルプス登山入門編として危険度の少ない人気コースと言われている常念岳から蝶ヶ岳の縦走に9名がチャレンジした。当初は2泊3日を予定したが、3泊4日のゆったり山行に変更した。
初日=移動日で、大糸線穂高駅近辺での宿泊だ。駅前に鎮座する穂高神社に詣で、登山の安全祈願をしてから江戸川区立穂高荘にお世話になった。
二日目=予約のジャンボタクシーで一ノ沢登山口に移動する。天候は晴れ。
 トイレや案内所があって登山届を提出する。多くの人が各々に入山して行く後から、我々も樹林帯に入り常念乗越に向かう。標高差1100mをガイドでは5時間程度だが、6時間が目標である。一ノ沢と並行道で緩やかな登りが続き、展望は無くひたすら樹林帯を分け入って行く。下山者と道を譲りあいながら開けた烏帽子沢出合に出る。大雨が降れば渡ることができないと聞いていた場所で、雨天時は要注意とのことだ。しばらくの間広い沢道で花が楽しめる。ニッコウキスゲが残っていた。この辺りから常念乗越の鞍部が見え出す。次の大きな出合は笠原沢で、ここも増水時渡渉はできないのだ。この辺りから一ノ沢を詰めあがって行くが、左岸から右岸へ、さらに左岸に渡り返し高度を稼ぐ。樹林帯も低木に変わり、2250mにある最終水場に出る。乗越まで最後の急登。胸突き八丁が始まりジグザグ道を辿る。三のベンチが設置されていて、乗越までの距離表示を見て20分毎に二のベンチ、一のベンチを経て乗越に躍り出る。常念小屋の屋根越しに槍・穂高連峰が飛び込んでくる。左の急斜面は常念岳へ、右斜面は横通岳への道だ。小屋は梓川寄りの窪みに建てられ強風を避けるようになっている。買い物や支払いは100円単位だ。昼食弁当はパンセット。売店にパンがあって「200円/コ」とある。宿泊のお世話になった。
三日目=夜中、強風雨が荒れ狂い、出発頃に前線が過ぎ、雨は止んだが強風が残って常念岳までの岩場を這いつくばって到着。雲を吹き飛ばして青空が広がり、槍・穂高連峰、大天井の展望を道づれに狭い岩場の山頂から急降下の岩場を慎重に下る。降り返れば、切り立つ岩場を降りた実感が湧く。幾つかのピークを越え、2520mのピークは見晴らしよく一息つくのに好適場所だ。蝶槍のトンガリが、いったん鞍部まで下り登り返した先に見えている。トンガリ部分は岩場で標識もなく乗り越えるだけだ。5分ほど先に蝶ヶ岳三角点がある。さらに南に蝶ヶ岳ヒュッテが望める少し先に蝶ヶ岳(2677m)のピークがある。ここから30分かかる。1990年2月頃に国土地理院によって蝶ヶ岳山頂が移動した。それまでは三角点地が蝶ヶ岳だったという。三角点に立ち寄る人は少ないようだ。展望が開け、槍・穂連峰の雄姿を見る。豊科地域が眼下に広がっている。ゆっくりしたいが今夜の宿は徳澤園なので、長塀尾根経由の予定だったが時間的に山中で暗くなるのを避けるため分岐から横尾山荘へ下り林道歩きルートに変更する。樹林帯の道は整備されているが、急なゴロタ道で膝にきだした頃に開けた横尾山荘に着き、林道歩きを1時間かけて徳澤園に着いた。氷壁の宿としてつとに有名。風呂に入れるのがありがたい。観光客が多く大賑わいだ。牛ステーキとイワナの塩焼きが出た。
四日目=最終日。2時間ほどで河童橋に着く。徳澤園を出発後雨に遭うが、傘をさしての林道歩きもよい。雨後、大混雑の河童橋に着いた。(北川 記)

・日 程=8月22日〜24日
・リーダー=北川嘉康/アシスタント=新井義雄
・参加者=9名
・コース=8月22日 一ノ沢登山口(8:55)〜大滝(10:15)〜烏帽子沢出合(10:52)〜笠原沢出合(11:40〜12:00)〜
           常念乗越(15:00)
       23日 常念小屋(5:45)〜常念岳(8:05)〜蝶ヶ岳(13:05〜13:45)〜横尾分岐(13:55)〜
           横尾山荘(16:20)〜徳澤園(17:35)
       24日 徳澤園(8:45)〜明神館(9:40)〜河童橋(11:40)
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