湖北「庄野嶺越〜池内山」
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トチの巨木
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左=ナツエビネ  右=中央分水嶺のブナ林
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左=大黒山  右=峠道にある昔の郵便ポスト
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池内山
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 人が住む最奥の集落=池河内。かつて滋賀県側の中河内と結ぶ生活路、庄野嶺越の古い道を取付として、分水嶺の境界尾根を辿る。この計画は前回6月例会のつづきであり、最終は栃木峠まで歩くという魅力的なものである。つまり敦賀側の川は日本海へ、滋賀側の高時川は琵琶湖に流れ込み太平洋に運ばれるということだ。2万5千の地形図「中河内」を拡げてみるとよく分かる。集落の間を縫って道があり、そのまま進むと墓地であった。ここには見事なトチの大木があり、裏は熊のねぐらかと思われるくらい大きな洞となっていた。少し戻り左の緩い谷道が峠への踏跡と思われた。
 入口付近からは、草が生い茂り藪漕ぎを強いられる。踏跡は残ってはいるが、背丈を超す笹は厄介ではあるが、谷を離れ尾根に乗ると次第に道ははっきりして、登るに従いよく掘れた古道となる。かつて生活の物資が運ばれた道は懐かしさが感じられ、両側の自然林は美しく、ブナが出現し出す。これが求めている山の風情であり、何より得難いものの様に思われる。道には郵便物を運ぶ目印が残り、峠には石の郵便箱が残っている。そんなに遠い昔ではなくごく、最近まで使われた感じもする。峠で昼食。目の前に北国街道を挟んで大黒山が見える。食後、郵便箱の裏からいよいよ境界尾根に乗り、601m・655m・池内山(646.7m)へ。起伏の少ない穏やかな広尾根は、それは素晴らしいブナ林がつづいた。思い思いにシャッターを押したり、立ち止まったり。悠々と自然の恵みを享受する時間……。これに勝るものはない。池内山からは送電線・巡視路を使い下山するが、この巡視路がなかなかの悪路で、急な角度での切り替えしがつづき、本日一番の難所といえるだろうか。無事、下山ののち「池河内湿原」を通り抜けて車止めに着いた。(公庄 記/写真=坂本)

・日 程=9月18日
・参加者=7名
・リーダー=横田和雄
・コース=池河内(9:35)〜峠取付(9:50)〜庄野峠(11:30〜12:00)〜601m(12:15)〜池内山(12:50)〜
     林道(14:30)〜湿原(14:45)〜車(15:15)
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