野坂「石庭嶽とその周辺」
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 坂本記者の特派員報告!
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秘境の趣の石庭嶽
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密度の濃いブナ林を行く
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左=トリカブト  右=イワウチワの群生する自然林
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 台風18号が去ったばかりなのに新たに発生した台風の脅威が伝えられるなか、青空にススキの穂が揺れる絶好の登山日和に恵まれた。3年前の11月に例会が組まれたコースのリニューアルのアップデート版に13人が参加した。前回もモチロン参加しているサカモト、美しい自然林の紅葉の見事さと静寂さにシビレた記憶が蘇る。「♪あの〜素晴らしい秘境の趣の山をもう一度!」である。前回と同じく西山林道のゲートを抜けた緑ヶ池を登山口にしたかったが、あいにく工事中で進入禁止。マキノ高原へ回らざるを得なかったので、出発が10時50分と出遅れてしまった。沢山のファミリーがテントを張って賑わっているスキー場の斜面を登って寒風峠をめざす。ジリジリと照り返す強い陽射しのなか、ジグザグの登路がつづく。西山林道と寒風の分岐まで汗タップリの登りだが、パッチワークのような田園風景と琵琶湖の展望の良さに気分は上昇志向。足元にはイワウチワの大群落に色白のブナ林が現われて、やがて粟柄越から大谷山までの縦走路である「高島トレイル」の出合に辿り着いた。既に午後1時を過ぎているのでお腹ペコペコ。広い台地状の格好の青空レストランで今日も嬉しい「ヤマメシ」をご馳走さま。後半はあの秘境の趣の山登りであった。トラロープ2本でガッチリ進入禁止を示しているが、北東へ道をとる。トレイルから外れて人が入らないからか、尾根上の踏跡程度の不明瞭な道を拾って行く。割谷ノ頭(859m)は、前回は樹木にピークを示す簡素なプレートが括りつけてあったが、今は朽ちて樹の下に落っこちていた。山腹を絡むように大きく掘り込まれた道は歩き難いが、進むにつれ密度の濃い「純」で「潤」なブナ林のなかに分け入っていく。それはまるで「360度ブナの自然林の展望」と言って過言ではない原始の森なのである。湖西のこの辺りの山はまさしく「日本の正しい山」である。急坂をひとがんばりすると傾斜の緩い尾根道となり、美しいブナ林は途切れることがなくつづき、坦々と歩くとやがて広い台地状のここに違いないと思われる「石庭嶽785m」に辿り着いた。ベンチ状に変形した倒木ブナや、樹間から垣間見える山の眺望。頂の佇まいに見覚えがあった。前回も一片のテープやカマボコ板一枚の山名プレートもなかったが、今回もモチロン何も見当たらない。仕方がないので紙に蛍光ペンとボールペンで「石庭嶽」と書いて、自主制作した山頂プレートを囲んで記念写真を撮った。読めるかな〜、読めないだろうな〜。
 下山は往路を辿った。少し色づいてきたブナ林が輝いていた。イワウチワの葉が輝いていた。よく歩いた参加者の笑顔も輝いていた。
・日 程=10月11日
・参加者=13名
・リーダー=千田博之
・コース=マキノ高原キャンプ場(10:50)〜西山林道と寒風の分岐(11:30)〜展望ベンチ(12:00)〜
     寒風峠(13:00〜13:30)〜割谷ノ頭(14:00)〜石庭嶽(14:20〜14:30)〜寒風峠〜西山林道〜
     マキノ高原駐車地(17:15)
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