奥美濃「蕎麦粒山」
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左=西尾根より蕎麦粒山   右=手前西尾根、遠くに滋賀、岐阜県境の山並み 
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 蕎麦粒山山頂  
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左=手前コソムギ、五蛇池山、遠くに北アルプス  右=白煙を上げる御岳山 
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 蕎麦粒山は『奥美濃のマッターホルン』の異名をとる程、そのピラミダルな山容は人を引き付けてやまない。また、登頂ルートの難しさから近寄り難い存在でもあった。近年、西尾根コースが整備されて気軽に挑戦出来るようになったのは嬉しい。
 6:00 大谷川を徒渉し尾根に取り付く。先ずは標高差650mの急登part1の始まり。ジグザグ尾根を黙々と登り続けること1時間。近くの山々と同程度の高さまで来ている事に気付いた。“錦繍の秋”には少し早かったとみえブナ林も色づきが悪い。 ・1000〜・1075までの間、ネマガリダケの藪が少しあったが大したことはない。よく踏まれた登山道の樹間から蕎麦粒山が大きく聳えて見えた。 ・1075で直角に右折すると蕎麦粒とその稜線がドーンと迫ってくる。一旦鞍部に下って、標高差約300mの急登part2が始まった。シャクナゲの痩せ尾根で春はピンクの花が迎えてくれるのであろう。
 9:15 蕎麦粒山(1296.7m 2等三角点)着。メチャいいペースで来てしまったよ。こんなに早く着くなんて。四畳半ほどの小さな頂きからは雲一つない360°のパノラマが。 近くには重畳たる奥美濃の山々が、遠く白煙たなびく御嶽、北・南アルプス、八ツ、白山等々まで贅沢すぎる展望を独り占めした。下山を東尾根への周回コースに変更して山頂を後にした。しかし、ルンルンだったのはここまでで、あんな地獄の1丁目が待っていようとはこの時思いもよらなかった。  急下降のうえ薄い踏み跡を探しつつ、シャクナゲと背丈をはるかに越えるネマガリダケの藪のトンネルをひたすら平泳ぎすること1時間半、顔も首も撫でられ切られ放題,埃まみれになりながらやっと小蕎麦粒の肩(分岐点)着。一息入れて小蕎麦粒山(1230m)まで行く予定で再び藪漕ぎを始めたが、遂に踏み跡も消え失せ益々濃くなった密藪を前にアッサリ断念。分岐に戻り昼とした。
 12:15 小蕎麦粒の肩発。調子のよくない膝を庇いながら恐怖の下山開始だ。転がり落ちそうな急下降で木の根や枝、ネマガリダケ等、掴める物全てに頼りながら・・・ その姿はまるで、腰の引けたお猿のようであったろう。西尾根コースが整備されるまで、無雪期はここがメインルートだった訳で先人達の苦労が偲ばれる。
 13:45 五蛇池山分岐の沢に降り立った。沢の水で喉を潤し、顔を洗う。切られまくったとみえてピリピリ痛かった。対岸に渡り少し進むと旧林道(廃林道)の終点。それを2時間程かけて駐車場に戻るのだが、地獄には2丁目があった。廃林道はこれ又、背丈越えのススキや雑草で荒れ放題、延々と草漕ぎの平泳ぎを余議なくされた。 15:40 駐車場着。(林本記)

・日程=10月17日(土)〜18日(日)
・参加者=6人
・リーダー=林本佐千枝
・コース=大谷川西俣出合い(6:00)〜・1075〜蕎麦粒山(9:15〜9:50)〜小蕎麦粒山の肩(11:15〜含ロスタイム〜12:15)〜
      五蛇池山分岐(13:35〜13:45)〜大谷川西俣出合い(15:40)
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