綾部市古屋の水源の里を起点に、まず東に向く支尾根の・714を目指して民家の裏から強引に尾根に取りつく事になる。水源の里のYさんの説明では、しばらくは掴む物もない急登が続くとの事だが、想像以上に厳しい登りだ。・500ぐらいでアンテナの建つところで、一息着いた。・714からは穏やかなアップダウンとなり、自然林の尾根歩きを楽しむ。が、北面に林道がつけられて△736.7の柱は無惨にも掘り起こされ、横たえられている。東に広尾根を辿り国境稜線に乗ると、前方に「青葉山」の双耳峰がくっきりと見渡せた。スムーズに△848.2「天狗畑」に立つ。向かいに「地蔵杉」、遠くには丹波の盟主「長老ヶ岳」が臨めた。思いもかけない晴天で、山頂で展望を楽しみ食事にする。その後は国境稜線に佇む「大ブナ」を探訪した。この山域には、栃の大木も多いという。が、栃の探訪は今回のプログラムには無く、洞峠へ向かう。美山側に下りたことはあるが、綾部側は初めて踏む峠道。それは良く掘れた素晴らしい「いにしえの路」であった。人と物流の通い路・・・「道は生きている」、私には今日の「ハイライト」であった。栃神の守りの石仏に山行のお礼を申し上げ、水源の里の茶屋で「栃もちぜんざい」をご馳走になる。美味しさは、住むひとたちの温もりを確かに伝えて「お元気で。」と、願わずにはいられない。名残惜しげなYさんにお礼を述べて駐車場へ戻った。 (公庄記)
・日 程=2018年10月14日(日)晴
・リーダー=林本佐千枝 サブリーダー=横田和雄
・参加者=8名
・コース=古谷・水源の里(駐車)〜・714〜△736.7〜△848.2(天狗畑)〜国境稜線〜洞峠〜古屋
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