国境を辿る人気の高島トレイルから少し離れた若狭の山、小栗山を目指しました。交通の弁が良くない地域だから、当然、車でのアップローチとなる。小浜に出てから上根来に向かう方が車の運転は楽だが途中の紅葉や小入峠の紅葉の様子が見たくて梅ノ木から針畑川沿いに北上する。時間は掛かったが道中の風景は、予想に違わず変化にとんだ満足のいくものであった。
平日は、ほぼ廃村に近い状態の上根来に着き鯖街道沿いの空き地に車を停め、身支度を整え出発する。集落の間を抜け、「東登口」の導標にしたがって民家の裏から登る。取り付きからは急な尾根を巻くように独標547を目指す。この辺りから傾斜も緩くなり開けた明るい雑木林になり、やわらかい落ち葉の中を行く。どこまでも続くブナの落ち葉と葉を落としたブナの木の広い尾根を行くとてんぐの峰(高島トレイルでは「桜谷山」と呼ばれているがここ若狭での案内板は「てんぐの峰」となっている)と小栗山をつなぐ尾根にのぼり着く。誰が呼んだか「極楽尾根」と呼ばれるだけあってブナだらけの明るくて緩やかな素敵な尾根である。山頂で写真を撮り、もと来た尾根を引き返す。登って来た上根来への分岐を通り過ごし、てんぐの峰を目指す。下りに使う「かやの峠」に続く尾根の分岐(標高800mくらいの小さな頭になっている。)で昼食を取り、食後、30分程でてんぐの峰をピストンしてから下山にかかる。はじめは広い今までまでと同じような尾根であったが、かやの峠から尾根を外れ谷の方に向かうと針葉樹林帯の歩きにくい道となる。何度かの渡渉をして神社横の林道から上根来の自動車を停めた車道に出た。
本日はゆっくり写真などを取りながら山頂をピストンする予定であったが、パーティの足が揃っているのと、メンバーの希望もあり天狗の峰まで廻り周回コースとした。今回も天候と季節に恵まれて、気持ちの良い最高の山行でした。(池野 記)
・ 日 程=2020年11月17日(火)晴
・ リーダー=池野正明
・ 参加者=計8名
・ コース=上根来(9:35)〜(9:45)尾根取り付き〜(10:21)独標547〜(11:00)小栗山への主尾根
〜(11:17)山頂(11:25)〜(11:35)上根来への分岐(11:40)〜(12:11)昼食(12:31)
〜(12:45)てんぐの峰(12:52)〜(13:01)かやの峠への分岐〜(13:21)かやの峠
〜(14:11)上根来
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