湖北地方の山は、まだまだ自然が豊かである。新緑の優しい緑が全山に広がり、気持ちを癒してくれる。七々頭ヶ岳の登山口には動物除けのフェンスがない。下山口の集落でもそうだった。昔の山里の雰囲気をよく残していた。山道を歩いても豊富な植物相と樹木、巨木も多い。山頂まで1時間余りの行程をゆっくり観察しながら二時間ほどかけて登った。山頂は数年前の台風禍でブナの倒木で荒れていた。下山口は菅並の集落で、山の北斜面に当たり、250m程の低い標高のブナ林を抜ける。下りた集落の700年のケヤキは、いまだに勢い旺盛な樹勢を保っていて圧倒された。京都北山の乾燥した貧疎な山の雰囲気が否が応でも思い知らされる山行となった。
(服部 記)
・ 日 程=2021年5月12日(水)晴れのち曇り
・ リーダー=服部忠
・ 参加者=9名
・コース =集合、JR山科駅(7:00)=木之本IC=(8:30)余呉町上丹生登山口(8:50)
〜尾根筋(9:20)〜大ブナ(10:15)〜(10:30)山頂、ルリ池探し、昼食(11:40)
〜(13:00)菅並集落〜(13:15)ケヤキの巨木=ウラシマソウ観察(13:40)
=ウッディーパル余呉湖、解散(14:20)=(16:00)JR山科駅
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