第 5634回 比良「堂満岳、烏谷山」  2021. 06. 23. space
1.烏谷岳山頂
烏谷岳山頂
2.ガレ場 3.青ガレのヤマボウシ
ガレ場 space 青ガレのヤマボウシ
4.堂満岳山頂 5.アオシャクの仲間
堂満岳山頂 space アオシャクの仲間
6.頭上のエゴノキの花 7.ツルアリドオシ
頭上のエゴノキの花 space ツルアリドオシ
8.ヤマトウバナ 9.シライトソウ
ヤマトウバナ space シライトソウ
10.ナガレヒキガエル(日本固有種) 11.烏谷岳のブナ
ナガレヒキガエル(日本固有種) space 烏谷岳のブナ
Photo by T.Hattori space

 梅雨真っただ中、何とか晴れてくれた。イン谷口から金糞峠への登山道は、緑深き木々と増水した沢で、ムンとした熱気を放っていた。すぐに汗が噴き出る。青ガレの岩場にはヤマボウシの白い花、足元にはツルアリドオシの小花に気づく。そして急登のガレ場を越すと金糞峠に躍り出る。風に乗ってガスが押し寄せ、冷気を感じさせてくれる。シライトソウの花が気持ちを和らげてくれる。堂満山頂に近づくにつれ平坦になり、見慣れぬ常緑樹が登山道脇に群生し小さな花をつけている。メールを飛ばして確認すると、「アカミノイヌツゲ」と返事が来た。初物だ。堂満山頂はガスの中で見晴らしはない。山頂写真だけ納めて次に向かう。途中エゴノキの花が美しい。落下した花、見上げると星のように輝く白い花が目を奪う。南比良峠の鞍部から200mを登り返すと、烏谷岳山頂である。ちょうどガスも晴れ、打見、蓬莱、琵琶湖の展望を楽しむ。山頂付近のブナ林も気持ちの良い雰囲気だ。下山は荒川峠から下る。すぐに雨が降り出した。予報通り、ほぼ下りきる2時間ずっと雨になったが、悪い事ばかりではない。雨につられて大きなカエルが登山道に出てきた。茶褐色の背中にイボのある手のひらサイズのカエルで、普段あんまり見ない。かえって調べると、ナガレヒキガエルと判明した。中部地方西部から近畿の山間部に分布する日本固有種のようだ。同系統のニホンヒキガエルとすみ分けているようだ。ウーン、雨のお蔭でこんな珍しいものを見ることができた。林道に合流すると、雨にしっとり濡れたテイカカズラが印象的であった。
(服部 記)

・ 日 程=2021年6月23日(水)晴のち一時雨
・ リーダー=服部忠 サブリーダー=駒田一郎
・ 参加者=9名
・コース = 出発地、JR比良駅(8:15)=イン谷口(8:30)〜青ガレ(9:30)〜金糞峠(10:20)
    〜堂満岳(11:00)〜南比良峠(11:40)〜(12:00)荒川峠付近(12:30)
    〜烏谷岳山頂(13:05)〜荒川峠(13:35)〜林道出会い(15:00)
    〜161号バイパス下(16:00)解散

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