2024年第1回目は、西大路駅から15分の吉祥院天満宮から。神社と言えば、この人(S氏)。お願いして良かった。
菅原道真公誕生の地(他にも多数)であり日本最初の天満宮とされる由来、道真の生涯を丁寧に分かりやすく資料も見ずに流暢に解説してくれた。臍の緒を埋めた胞衣塚、習字に使ったとされる硯之水、大きな金色のなで牛を見学した。
西寺が置かれていた唐橋西寺公園には東寺と同じ左右対称の伽藍があった痕跡はなく、公園の盛り上がった土塁の真ん中に三つの礎石跡と石碑が建てられているだけ。平安京のメインストリート・朱雀大路の南の端にあった羅城門も遺址の石碑が公園に建てられていた。怪異の舞台として鬼が住み着くようになったとか色々な伝説が残されているので興味があり一度は見ておきたかった。西大路側入口に空海と西寺を任された守敏僧都の術合戦にまつわる、矢取地蔵尊(矢負地蔵)が置かれている。
一番の見所、嵯峨天皇が弘法大師・空海に委託して真言密教の道場を作らせた東寺。時刻は12時、寒い時期なのでお昼を持たずに来てもらっているので申し訳なく思った。しかし多くの国宝・重文などの建物と仏像は見逃せない。空海が密教の教えを視覚的に表現した講堂の中にある「立体曼荼羅」は、国宝の仏像16体を含む21体の仏像で、薄暗い中でも私達に迫ってくる空気感を感じた。御本尊の薬師如来座像が並ぶ金堂では、グループで来ていた私達に気がついて下さって、お寺の方が建物、本尊にまつわる詳しいお話を聞く事が出来た。冬の特別拝観でしか見られない五重塔の内部には大日如来を現す、心柱(しんばしら)の周りは仏像で囲まれていた。壁画の装飾も当時(とうじ)の色とりどりの華やかさが十分感じられた。参加者の皆さんも、それらに興味津々で熱心に見学してもらえたようだった。不二桜や境内の桜が満開になる春にもう一度訪れて、日本一高い五重塔を見上げてみたいと思った。
(一瀬 記)
・ 日 程=2024年1月26日(金)晴れ
・ リーダー=一瀬 Aリーダー=中川(康)
・ 参加者=17名
・コース=(10:00)西大路駅~(10:15)吉祥院天満宮(11:05)~(11:40)唐橋西寺公園(11:50)
~(11:57)羅城門址(12:12)~(12:18)東寺(14:00)解散
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