この時期特有の冬と春がまじりあう山旅となった。曇りの中をひたすら登ると、金糞峠あたりで青空がのぞきだした。太陽が出ると体にあたる日光で一瞬に暖かさが伝わってくる。雪も光を反射して眩しい。曇ると、吹く風に体が冷える。沢を渡りコヤマノ岳に向かう直登の尾根コースに入る。シャクナゲの緑が雪の中に点々と広がる。花芽が少ない。今年も花は不調なのか。1000m近くになるとブナの木が現れだした。登りだして3時間半、待望の枝を大きく広げたブナに到着。枝先にはびっしり霧氷をつけている。山頂あたりを写真を撮りながら散策。晴れて青空が映える。釈迦岳や琵琶湖が陽日に反射してキラキラと美しい。一瞬にして曇ると、風は冷たく汗が冷えて震えてくる。退散退散、鞍部まで戻り風をよけて昼食。下山途中から降りだした雪は視界を悪くし体を冷やして一気に冬山に戻る。疲れた足はつりだし68番の出番だ。金糞峠からの下山はガレ場が多く慎重さを要し、アイゼンを利かして降りた峠までと違って、長いコースタイムとなった。
(服部 記)
・ 日 程=2024年3月8日(水)雲り時々晴れのち雪
・ リーダー=服部 サブリーダー=駒田
・ 参加者=6名
・コース =(7:45)JR比良駅=正面谷駐車場(8:05)~(8:20)大山口分岐
~(9:05)青ガレ~(9:50)金糞峠~(10:30)鞍部900m
~(11:45)コヤマノ岳(12:05)~(12:35)鞍部900m昼食(13:00)
~(13:30)金糞峠~(14:10)青ガレ~(14:50)正面谷駐車場=(16:00)京都市内
|