白山前衛「大嵐山・鳴谷山・砂御前山」
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左 林道終点にある大嵐山登山口(よく管理された東屋・水場・トイレあり)、右 はじめから美しいブナ林が続く
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左 大嵐山山頂に立つスギの巨木、右 春には3万株のミズバショウで埋まるという湿地帯
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左 砂御前山の北東面に連なる鎧壁(スラブの中段をトラバースする)、右 尾根には天然のスギが林立
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左 目附谷をはさんで白山主峰を望む、右 鳴谷山(ジブネ)頂上東面の草地(左手前にシゲジ、中央が白山釈迦岳)
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 紅葉を求め、山スキーの偵察も兼ねて白峰村(白山市)の山へ出かけた。
 白峰から手取川を右岸に渡り、百合谷の林道を終点まで上る。周辺は既に広葉樹の林でロケーションもいい。昼食を済ませ、遊歩道に進むとブナやミズナラが目立ってきた。ほどなく峠に達する。東へ下った平地は、かつて出作り小屋があった場所で、ミズバショウの群生地として知られている。帰路立ち寄ることにして、大嵐山をめざす。
 一段登った尾根は、まっすぐ伸びた美しいブナの純林であった。 その入口に二本のブナが合体したように立っている。頂上では何本ものスギが聳え、なかには4〜5人でやっと取り囲むことができる大木もあった。
 峠から湿地帯へ向かい、葉だけが出ている水面で咲き誇る花を想像した。帰りは尾根をさらに北へ廻り、ブナやヒメコマツの林を味わった。
 白峰温泉総湯で湯槽につかり、竪豆腐や飲み物を調達して再び登山口へ戻る。
 夜半に雨が降ったが、明け方には止んでいた。テントを撤収し、鳴谷山の登山口へ移動する。林道終点は鬱蒼たる広葉樹の林のなかで、今日の行程にも期待が持てる。
 沢沿いの道は緩やかに尾根へ登り、大嵐山へ続く地点に大きなスギがあった。まもなく鎧壁と出合い、スラブの中段を道が横切っている。大嵐谷をはさんでショウガ山へ連なる尾根が見え隠れする。付近にはミズバショウの葉も見られ、秋の花がいくつも咲いていた。
 砂御前山への分岐を過ぎると、これまででいちばん立派なスギの巨木が現われた。そして、大杉谷林道からの道と合流する。よく踏まれた道は徐々に高度を上げ、やがて南斜面をトラバースしはじめる。
 行く手には雲が去来するものの、御前ヶ峰を筆頭に白山の主峰群が望まれた。鳴谷山東側の草原に廻りこみ、加賀禅定道の通る尾根から別山にかけての眺望を満喫する。薮のなかを、20分ほど三角点探しに費やしたが、広い頂上だけに探り当てることはできなかった。残念!
 下山をはじめると、何パーティーもの登山者と出合った。秋でこれほどだから、春の花の季節はさぞ多いことだろう。石川県ではよく知られた山だと実感する。二等三角点の砂御前山を往復し、素晴らしい樹林に酔いしれながら登山口へ下山した。         (竹内 記)

・日 程=10月9日(日)〜10日(月・祝)
・参加者=荒川聖一・竹内康之・田代妙子
・コース=9日/大嵐山登山口(12:05)〜大嵐山(13:00〜13:15)〜せいがい池ミズバショウ群生地(14:10〜14:30)
      〜登山口(15:20)泊
     10日/鳴谷山登山口(7:35)〜鎧壁 (8:35)〜大杉谷林道への分岐(9:10)〜鳴谷山(10:25〜11:15)〜
      大杉谷林道への分岐(12:00)〜砂御前山(12:35〜13:05)〜鎧壁〜登山口(14:05)
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