越前「法恩寺山」
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 坂本記者の特派員報告!
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 「こんな土砂振りの雨なのに決行?!……物好きな!!!」が率直な感想でした。前日から雨が降り続き、一向に止む気配はありません。家を出る時からザックにカバーをかけて行くなんて正気な沙汰ではありません。勝山市内に入っても土砂降りなので、いつも通り過ぎるばかりで何時かはと思っていた「福井県立恐竜博物館」で時間稼ぎをしました。ジュラシックパークさながらの恐竜たちに出会い、時空を超え想像を超えた人類の誕生と進化の重さに触れられます。皆さん一度は見学されることをお奨めしますよ。
 当初の計画では、一日目は平泉寺白山神社から登って中ノ平避難小屋泊り、翌日法恩寺山を登頂というものでした。仕方がないので急きょテント場を探しまくり、結局は平泉寺白山神社へ行く途中の「泉屋」というお店の軒下をお借りしました。「おいしいソフトクリーム」の看板が架かっていましたが、雪に埋もれ無人状態でした。雨の音を聴きながら、テントの中では鹿児島産の三枚豚肉を使ったカレーライスに舌鼓でした。夜半からは雪が降り出し、明け方には満天の星空が眺められました。
 4時半に起床。6時前に出発。青空が見え隠れするなか、スギ木立が美しい境内から白山登山道に入ります。「白山禅定道」の道標は雪に埋もれて「白」しか読めません。スギ林の中の谷間の道をラッセルして行きます。急斜面の雪壁を喘ぎあえぎ登り、9時半に三頭山(778m)らしい(?)ピークに達し、ブナ林の綺麗な尾根道を中ノ平登山口を目指します。天候は目まぐるしく変わっていき、サングラスがいるかと思えばイッキにミゾレが降り出したり、汗だくになるかと思えば強風に煽られたり。案内板を見送って2時間後、悪戦苦闘のラッセルでようやく待望の中ノ平避難小屋に着きました。「あぁ〜、昨日ここに泊りたかったなぁ〜!」です。二階建てのガッシリしたログハウス風で、中央に薪ストーブがありマキが積み上げてあります。清潔で親切で居心地のよさそうないい感じの避難小屋でした。すぐ近くの東屋で、スキー場のゲレンデを見ながらお昼を摂りました。「法恩寺山」はそのゲレンデのまだ上。遠すぎる、高すぎる、雪が深すぎる。またひとつ宿題が増えました。
 登り4時間半、下り3時間半のコースタイムでした。一日に四季があるような、本当に変化に富んだ天候でした。来週予定している「経ヶ岳」の全容が見渡せるチャンスがあって、そのボリュームと神々しいまでの美しさに息を呑みました。

・日 程=3月1日〜2日
・コース=平泉寺〜白山神宮(6:00)〜三頭山(9:30)〜中ノ平登山口(10:30)〜中ノ平避難小屋(11:10)〜往路を下山
・参加者=坂本恭子ほか4名
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