北アルプス「白馬鑓ヶ岳(山スキー)」
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左 小日向のコルから、雲の切れ間にめざす白馬鑓ヶ岳の稜線、右 鑓温泉
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左 稜線めざして、右 鑓ヶ岳山頂(バックは白馬岳と旭岳)
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左 白馬町を眼下に快適な滑降、右 温泉から見る小日向山(前方)と妙高方面(後方)
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 明け方まで雨が降り、空模様は今ひとつスッキリしない。平日にもかかわらず入山者があり、ほとんどが白馬大雪渓方面に向かったようで、白馬鑓ヶ岳は我々だけの貸し切りであった。
 美しいブナ林を抜けると、雪原が広がっていた。これから向かう長走沢と小日向のコルは、デブリの形跡は見られなかった。一頑張りでガスに包まれた小日向のコルに着く。ガスの切れ間に青空とめざす山並みが見え隠れして美しかった。コルから杓子沢まで滑る。杓子沢の下部は沢全体が氷河のように雪崩ていて、その凄い形跡に驚きと恐れを感じた。杓子沢を横切り広い雪渓を登る。硫黄の匂いが漂い、鑓温泉の湯気が見えているのになかなか近づかない。やっと到着。湯の川が流れ、その先に綺麗な色のお湯をなみなみとたたえた湯船が雪面から3m下に出ていた。湯船は豪雪にも耐えて無事だった。
 ここから白馬鑓ヶ岳までもう一頑張り。天気は快晴無風になり、足元の雲海が薄れ、だんだんと白馬の町が見渡せるようになってきた。三羽の雷鳥が足元にやってきて、雄が恋のさや当てをやりだす始末で、大雪渓はのどかな雰囲気に包まれていた。大塚さんは鑓ヶ岳の山頂へ。山頂からの眺めは最高で、滑降は結構スリリングで面白かったとのこと。疲れた二人は稜線止まり。それでも大満足。稜線からの滑降は安全快適で最高。いつものごとくひゅーひゅーを連発しながら、温泉めざして滑り降りた。
 3m下の湯船には、湯の川を大回りしてたどり着いた。覆いかぶさる雪が崩れないか心配しながら、湯加減よし景色よしで、至福の時を過ごした。
 広い雪渓を大パラレルで杓子沢まで滑り、小日向のコルに登り返す。振り返った風景は夕日に映えて一段と美しかった。コルから猿倉までは雪面が縦じまで滑り難く、疲れた足にはこたえる。ブナ林を快適に滑り、無事に猿倉に到着した。(田代 記)

・日 程=5月8日(月)
・コース=猿倉(6:10)〜小日向のコル(8:30)〜鑓温泉(9:50)〜稜線(13:10〜13:40、大塚さんはすでに山頂到着)〜
     鑓温泉(14:30〜15:50)〜小日向のコル(16:50)〜猿倉(17:30)
・参加者=大塚勇三・荒川聖一・田代妙子
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