中国山地「朝鍋鷲ヶ山・毛無山〜白馬山」
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左=毛無山のブナ  右=毛無山山の家
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左=朝鍋鷲ヶ山山頂付近  右=大山・烏ヶ山
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カタクリの群生
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 毛無山は、岡山県新庄村と鳥取県江府町にまたがる自然豊かな山として、大山・隠岐国立公園に編入されている。毛無山〜朝鍋鷲ヶ山へと続く稜線は、見事なブナ林とコナラやクヌギの天然林も多く、なんと言ってもこの時期はカタクリの花の群生が見られるとあって、近隣の県からも多くの登山者で賑わう人気の山だ。
 連休初日で渋滞の心配もあり、早い目に出発。途中少しの渋滞もあったが、中国自動車道は空いており昼前に蒜山ICを出る。道の駅で食事を済ませ、今日の目的地である朝鍋鷲ヶ山へ。58号線を新庄村への標識に従い、新しく完成したトンネルを越えるとすぐ右に通行止のゲートがあり(以前使われていた道)、このゲートを除け逆戻りする方向で峠へ登って行くと登山道の標識。ここより先は個人所有で鎖が張ってあり、駐車して登山開始。天然杉の中、林道が山頂近くまで延びており、僅かに残された登山道は、ブナの林になってその中を登って行く。山頂は広々とした台地で、5mの高さがある展望台に登ると、息を呑むような景色が。優雅に裾を広げ、聳えたつ大山・烏ヶ山、緩やかな蒜山三山の山並みが眼前に広がり、思わず「わ〜すごい」と叫んでしまった。ダイセンキスミレの咲く傍で、しばしのティータイム。名残を惜しみつつ元来た道を引き返す。
 今日の宿、毛無山山の家は新庄村が管理しており、茅葺の民家を移築。一部水周り等使い易く改造してあり、土間には囲炉裏が。管理人さんの手ですでに薪に火も燃えており、早速買い求めてきたアマゴを笹の軸を串代わりに焼き始める。1グループ貸切で、誰にも気兼ねすることもなく自由に使えるのが魅力である。
 29日は、毛無山〜白馬山へ。快晴の空に気も軽く、山の家の横に伸びている沢沿いに杉林の道を進む、渓流沿いの道から、ブナと天然杉の混生林に入り急坂を登って行く。高度を上げるにつれて樹相が変化し、六合目辺りから見事なブナ林に入って行く、九合目休憩所辺りから笹を切り開いた緩やかな道になり、登りきると山頂に到着。春霞で大山はかすんでいるが、これから進む白馬山、その奥に金ヶ谷山、昨日登った朝鍋鷲ヶ山の稜線へと続いている。
 縦走路にカタクリの花が見えはじめる、それはほんの序盤にすぎなかった、進むにつれてピンクの可憐な花のオンパレード。カタクリ山広場には見事な群生が見られる。カタクリロードは白馬山まで続いており、感動、感激のひと時だった。白馬山で大休止。
 このまま山を下るのも惜しく、1017mのピークまで往復して白馬山から山の家へ下山する。
 2日間天気に恵まれ、景色良し、宿も良し、花も最高と、三拍子揃った素晴らしい山行だった。(堀田 記)

・日 程=4月28日〜29日
・コ−ス=28日 朝鍋鷲ヶ山(1074m)往復
     29日 山の家〜毛無山(1218m)〜白馬山(1060m)〜1017m峰〜白馬山〜山の家
・参加者=堀田昌子ほか5名
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