奥美濃「金糞岳(山スキー)」
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左=浅又川の徒渉  右=尾根合流、ブナ林
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左=金糞岳山頂はもうすぐ  右=山頂で記念撮影
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北尾根、北方の山並み
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滑降開始
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ここ数日暖かい日が続き、雨も降り、浅又川を徒渉できるか不安だったが行ってみることにした。
 昨夜は道の駅「ほしのふる里ふじはし」でテント泊。
 浅又川沿いの鳥越林道が除雪されていることを期待していたが、国道から500mだけだった。林道は何箇所も雪が途切れ、スキーの脱着を繰り返す。浅又川の水量は多く、不安を感じながらも先に進んだ。予想どおり、尾根の取りつき点は流れが強く渡れなかった。今から別の山に移動するのは無理で、林道を鳥越峠まで行くしかないと諦めかけていたが、何処か渡れないかと捜しながら歩いた。堰堤を越えて間もなく穏やかな流れを見つけた。対岸は植林と藪で何とか登れそうなので、ビニール袋を履いて徒渉した。1時間はロスしていた。上部はどうなっているかわからないが、藪であろうと急坂であろうと、もう登るしかなかった。小さなジャンクションピークに出て、地図とGPSのウエイポイントから現在地が確認できた。予定の尾根に繋がっていることがわかりホッとする。950mで尾根に合流。藪と細い急坂から開放されて、広々としたブナ林は快適だった。30分で北尾根稜線に乗る。「上手く行けば山頂に立てる」と励まされながら、眺めの良い穏やかな稜線漫歩も疲れを忘れさせてくれた。
 山頂に着くと琵琶湖と伊吹山が目に飛び込んできた。滋賀県側から登り見慣れた風景も、北尾根から山頂に出て突然目にするとドッキリするほど美しかった。北には白い山並みが広がり、白山連峰がひと際白く輝いていた。快晴無風。貸切の静かな山頂で、360度の風景を愛でながら遅めの昼食をとった。時間を忘れてしまいそうだった。
 山頂から下降尾根の合流点まで、小さなアップダウンはあるものの、緩やかな尾根を20分程で滑り降りた。少々滑りすぎて登り返した。そこからは、スキーとはとても言えない、藪や悪雪との戦いだった。木の根の空洞には手こずった。あと少しというところで、とうとう板を脱いだ。悪戦苦闘に変わりなく、川原に出たときは疲労困憊していた。乾かしておいたビニール袋を履いて無事に浅又川を渡り終えた。林道は雪質が悪く滑りが悪かった。車に着いたときは、薄暗くなり始めていた。
 松田さんは、乙妻山日帰り以上の「今シーズン最長の行動時間になった」と言っていた。風景は最高なのに、楽しかったと言えない、記憶に残る山行だった。(田代 記)

・日 程=3月16日
・コ−ス=鳥越林道車止め(7:00)〜浅又川(徒渉=9:20)〜尾根合流(11:40)〜北尾根稜線(12:10)〜
     金糞岳(13:15〜14:10)〜浅又川(16:30〜17:00)〜鳥越林道車止め(17:40)
・参加者=松田仁志・田代妙子
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金糞岳北尾根トラック
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