九重「平治岳・大船山」
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ミヤマキリシマ
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三俣山
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5月29日
 「JR西日本パス」3日間16,000円で、新幹線・特急・指定もついて乗り放題の格安チケットが発売されるのを知り、おもいきってミヤマキリシマの群落を見に九州まで行ってきた。
 朝早く新幹線で博多へ。九大本線に乗りついで豊後森で下車。タクシーで長者原の登山口に着いたのは午後の1時。昼食を済ませ出発する。あいにく霧雨模様の中、タデ原湿原を抜け、山道に入っていく。九州自然歩道で道は整備されているが、雨の後で道がぬかるんで歩きにくい。ガスのかかった樹林帯は幻想的で、森の深さを感じさせる。雨ヶ池辺りから道も緩くなり、ミヤマキリシマの花が見かけられるようになった。三俣山の裾を巻くように下って行くと、突然目の前に広大な湿原が広がっていた。「坊ガツル」九州唯一の高層湿原で、回りは1500〜1700mの山に囲まれている。お天気も回復し、明日登る平治岳の全容が見えてきた。山腹がピンク色に染まっているのが見える、地元の方から、「今年は虫もつかず、見頃ですよ」と聞いて気を良くし、今日の宿、法華院温泉山荘へ。ゆっくり湯船に浸かり疲れを癒した。

5月30日
小屋を8時に出発。坊ガツルのテント場を横切り、山道に入って行く。樹林帯の急斜面を登り、次第にミヤマキリシマなど灌木帯に代わると、鞍部の大戸越(ウトンコシ)に到着。
 ミヤマキリシマでピンクに染まる急斜面を、平治岳南峰(1610m)をめざして登る。さらに火口跡を右に巻くと平治岳(ひいじだけ=1642m)山頂に到着。眼下に坊ガツル、三俣山。これから登る大船山(たいせんざん)への斜面を、ガスで見え隠れしながら見渡すことができた。登山客が増えてきたので早々に元の鞍部に引き返し、大船山への斜面を登り返す。平治岳と違って登山客は少ない。灌木帯の急斜面をジグザグに上り詰めると、火口壁に出る。火口跡に御池があり、火口の縁沿いをたどると、北大船山から大船山へと稜線が続いている。北大船山と大船山の鞍部(米窪)で昼食休憩をとり、空身で大船山(1786m)を往復する。ミヤマキリシマは五分咲きで、これからが見頃を迎える。同時に見るのは欲どうしいか。米窪に引き返し、後は坊がツルまで下り一方。空も怪しくなってきた、途中、大阪のツアー客50名余りとすれ違う。この時期、全国から登山客が押し寄せるようだ。坊ガツルに着いた途端、大粒の雨が降り出した。雨具を付け出発するが、ものの30分ほどで雨は止む。長者ヶ原まで、また泥んこ道に苦労しながら下った。
 法華院温泉山荘にもう一泊すればゆっくりできるが、あいにく一杯で、やむを得ず登山口までの2時間が堪えた。登山口の国民宿舎に着いたのが17時で、9時間の行程であった。
 疲れ切った体を温泉につかり、豪華な食事にお酒も進み、畳の上でゆっくり寝ることができたので、あくる日は疲れも取れ元気を取り戻し、湯布院の町を見学して帰途に着いた。(堀田 記)

・日 程=5月29日〜31日
・参加者=千田英子・有田みつ子・山田とみ枝・公庄佳子・堀田昌子
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