北アルプス「双六岳・三俣蓮華岳」
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左=弓折乗越からの槍ヶ岳  右=三俣蓮華岳から鷲羽岳
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三俣蓮華岳頂上
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左=弓折乗越からの槍ヶ岳  右=三俣蓮華岳から鷲羽岳
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 8月21日(金)。北アルプス縦走例会は厳しそうで参加をあきらめていましたが、その例会のサイドメニューの「北アルプスの風光を愛でるコース」ができたので参加しました。最初と最後は例会グループと同道ですが、その他は全く別行動です。
 特急飛騨(8:31発)で、高山経由で新穂高温泉バス停に着いたときは本降りの雨になっていて、巳年生まれのメンバーのご利益を祈念しました。バス停(14:45出発)から、傘を手にそぞろ歩きを楽みました。わさび平小屋(16:15着)までは、お助け風穴を覗き込み、蛙に驚き、カラスヘビに正対面するなど賑やかな道中でした。初日宿のわさび平小屋は個室で、1人に寝具1組のゆとりがあり、窓外の強風雨を聞きながらも翌朝の例会組出発を見送ることなく熟睡しました。
 22日(土)。ゆっくり朝食を済ませ、弁当を持ってわさび平小屋を出発(7:00)。小池新道の秩父沢(8:25)で豊富でおいしい水を味わい、鏡平見晴台(10:45〜12:15)では池に映る槍ヶ岳を鑑賞しながらランチ。花見平(13:55)では百花繚乱の花々に感動し、弓折岳(2592m)乗越を経て双六小屋に投宿した時(15:00)には、先行の例会組一行はすでに双六岳山頂でお茶を楽しんでいたようです。小屋の前で一行の下山を待ちうけて健脚をたたえました。双六小屋は個室でしたが、寝具5組に6人が就寝し、雨あがりの週末でもあって少々窮屈でした。
 23日(日)。双六小屋を出発(7:00)して双六岳(2860m=8;20〜8:35)、上宝村分岐(8:54)を経て三俣蓮華岳山頂(2842m=10:00〜10:36)では、強風に曝されながらも目前にせまる鷲が両翼を大きく広げた姿の鷲羽岳に大感動しました。秋空に、笠ヶ岳・槍ヶ岳・南岳・穂高などのすばらしい山容をほしいままにしました。登山道を行き交う岳人に指呼の山々を尋ねましたが、山の名を教えてくれたのは半数ほどで、他は我々と同類かと見受けられました。相手を見て物を尋ぬるべしですね。帰路の下りは花の多い東寄りの外回りコースを選び、三俣峠(10:36)を経てゴジラの背びれのような硫黄岳を左に見下ろしながら双六小屋に着き(12:35〜13:40)食堂で牛丼などの温かい昼ご飯をいただきました。その後は、大きな石の急なゴロゴロ道を下って、黒百合ベンチ(14:25)を経て鏡平小屋にお宿入り(15:50)。池面に写る夕映えの槍ヶ岳・穂高連峰は素晴らしく、生涯の想い出になりました(この日は今夏シーズンで二度目の美しい山焼けとのことでした)。槍岳山荘と南岳小屋の灯火を眺めながら、例会グループの素晴らしい活躍を語りあい、また携帯メールを送りたい衝動を抑えていました。宿舎の別館は今季新築で木の香も高く、窓からは満天の降るような星空には流れ星さえも見えました。
 24日(月)。小屋を出て(7:00)、秩父沢(8:30〜8:47)を経て、わさび平小屋(9:50〜10:30)では冷えたトマトや胡瓜で一息つき、新穂高温泉ターミナル(11:37)へとゆるい坂道を下っていきました。バスターミナルから少し下がった深山荘温泉で疲れを癒やしていると、槍ヶ岳例会組が入ってきました。意外に早い下山なので驚きましたが、さすがに健脚チームと納得もしました。
 今回のゆっくりした山行では、沢山の高山植物や峨々たる山姿を眺め、ファインダーをじっくり覗くゆとりのある大満足の旅でした。これからも、アルプスなど大きな山行にも許されたら参加したいと願っています。(宮崎 記)

<観察した主な花>
イワブクロ・ウメバチソウ・カラマツソウ・キンポウゲ・クルマユリ・クロクモソウ・コイワカガミ・コバイケイソウ・タカネトウチソウ・タテヤマリンドウ・トリカブト・ハクサンイチゲ ハクサンフウロ・ミヤマダイモンジソウ・ヨツバシオガマ・チングルマ・オトギリソウ・モジズリソウ・イチヤクリンドウ・アジサイ・オオムラサキシキブ・ウサギギク・ゴゼンタチバナなど

<眺望視野に収めた主な山>
富士山・乗鞍岳・焼岳・西穂高岳・奥穂高岳・涸沢岳・北穂高岳・南岳・中岳・大喰岳・槍ヶ岳・野口五郎岳・水晶岳・鷲羽岳・立山連峰・薬師岳・黒部五郎岳・笠ヶ岳・硫黄岳など

<実際に登った山>
弓折岳乗越(2594m)・双六岳(2860m)・丸山(2854m)・三俣蓮華岳(2841m)

・日 程=8月21日〜24日
・参加者=槻木 勝・西村三枝・大原利江・宮崎信子ほか2名
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