飛騨「猿ヶ馬場山(山スキー)」
space
space
100322_1100322_2
space
space
space
100322_3100322_4
space
space
space
space
 黄砂と嵐の北陸道を白川郷へ向かう。今回、初めて単独での猿ヶ馬場山(1875m)が目的だ。
 白川郷ICを降りると少し圧雪になっていた。明るいうちに明日の登山口を確認し、車中泊とした。
 荻町の八幡神社裏を、暗闇のなかランプをつけ5時に出発する。和泉ナンバーの車が一台あり、トレースが付いていて有難い。30分ほど歩き振り返ると、合掌集落の街灯りが雪に反射して、とても幻想的だった。
 急な尾根をジグを切って登り、1時間半で宮谷林道に合流した。トレースは急な尾根を直登しているが、ここは林道通しに左から巻いて行く。傾斜が緩くなった斜面を尾根に登ると、トレースと合流した。
 天気も快晴無風で、新雪が40cmほどになり、黄砂で汚れた雪面が冬山にリセットされた。荘川を挟み、対面に野谷庄司などの山々が朝日に輝いている。
 この辺りから綿帽子の素晴らしいブナ林になってきた。青空に映えてとても美しい。出発から2時間半で先行者に追いつく。男性2名、女性1名のパーティーである。ラッセルのお礼を言い話を聞くと、彼らは3時半に出発したとのこと。ここまで4時間になる。
 ここから僕が先頭でラッセルしてゆく。しばらくで、ブナの木全部が樹氷を付け、キラキラと宝石のようにに輝いて、これを見られただけでも満足である。
 帰雲山(1622m)を越えると白山が見え出した。後続が来ないのでラッセルが続く。前半でよほど疲れたのだろう。
 1700mぐらいまで来ると、ダケカンバとシラビソのモンスター群になる。左の谷からスキーの単独トレースに出合う。こんなル−トもあるんだあ。
 傾斜が緩み、山頂が近づくと、早くも先行者が滑り下りてきた。台地のような尾根をしばらく行くと広い山頂に到着した。
 山頂は、360度の大展望。表現力のない僕の感想は、「なんちゅうこっちゃ、こりゃ」。北は、御岳、乗鞍、穂高、薬師、剱岳。南は、白山から別山。こんな展望初めて。ビールを飲みながら、1時間ほど至福の時を過ごす。何時間いても飽きることはない。
 さぁ、これから楽しい滑降が始まる。陽があたり新雪は重めながらも、ブナ林の中はパウダーが楽しめ、昨日の嵐の天気からすれば信じられない。変化に富んだ快適斜面を滑り、最後は、観光客で賑わう白川郷の車道の近くまで滑り降りることができた。
 猿ヶ馬場山は、山スキーの魅力満載で素晴らしい山だった。(大塚 記)

・日 程=3月22日
・コース=八幡神社(5:00)〜猿ヶ馬場山(10:45〜11:50)〜八幡神社(13:30)
・参加者=大塚勇三
space
space
space

space
space
「個人山行」のページへ戻る
space
space
space
contents
space
to_top
space