北アルプス「鷲羽岳・三俣蓮華岳・双六岳」
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黒部川奥ノ廊下
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雲ノ平(祖母岳から、山は水晶岳)
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左=光の草原(雲ノ平の朝)  右=高天ヶ原湿原(山は薬師岳)
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 雲ノ平でのんびりしたくて出かけた。
 薬師沢小屋の知人に岩魚釣りへ連れていってもらい、小屋から黒部本流を遡りながら、釣ってはすぐにリリースした。沢の音はすべてを浄化してくれそうであった。
 雲ノ平では、見渡せる主要な山のほとんどに足跡を残しており、来し方を思った。新装の山荘は木の香りがした。ただ、訪れる人が多く、のんびりできたのは登山者が出発した後の日中である。
 高天ヶ原は初めてだ。屋根と床が傾いている高天ヶ原山荘は、改築工事が始まる直前であった。山荘から少し離れた露天風呂も含め、雲ノ平から高天ヶ原まで人に会うのは稀である。温泉から奥の龍晶池まではさらに原始の樹林帯で、ところどころに幹回り3mはあろうかと思われる立派なネズコが見られた。
 ワリモ岳・鷲羽岳の稜線に上がる直前、今回は黒部源流の最初の一滴を確かめることができた。
 この一週間晴天続きで、秋の風が吹いた日は、雲ノ平(奥スイス庭園)から遠く白山の姿も見えた。(杉本 記)

・日 程=8月17日〜23日
・参加者=杉本孝子
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