若狭「与助谷山(山スキー)」
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山頂にて記念撮影
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山頂から麓の眺め
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 「与助谷山……。どこ滑れるの?」
 「与助谷山」。耳慣れないその山は、若狭「駒ヶ岳」の西の稜線上にあり、朽木の最奥の村「中小屋」から北に伸びる尾根の頂上であった。地図に山名は載っていない。
 日本列島に寒波が居坐っているのに、京都市内の積雪は例年より少ない。花折トンネルを抜けると、やっと雪国になった。昨夜からの降雪で、美しい雪景色が広がっていた。国道23号線に入ると、積雪も増え道路は細くなり、2台の除雪車が動いていた。除雪は中小屋の集落までされていた。与助谷林道入口辺りに、除雪の邪魔にならないように駐車した。
 車の横からスキーを履けるのが嬉しい。声を掛けられた村人の飼い犬が、ずっと山頂まで付いてきた。林道に入り、すぐに尾根に取り付いた。細い尾根の雑木林で、枝が雪の重みでたわみ歩きにくい。500m辺りから尾根は広がり、疎林になってきた。ブナ林が続き、とても気持ちがよかった。山頂に着いた頃にはチラホラ降っていた雪も止み、青空がのぞき出した。雲が多く遠くは見えなかったが、麓の景色が美しかった。
 犬はザックから何か取り出すと寄って来たが、食べ物に飛びついたりはしなかった。「座れ」「マダ」「よし」と言うことを聞いた。賢い犬だった。
 上部の雪質はよく、500m辺りまで滑りは快適だった。快適につられて、尾根を間違いそうになった。犬はその時、サッサと我々を見限って元のトレースを戻ったようだ。トラバースで元に戻ったものの、その先は細い尾根で雪も重く、雑木林に難儀した。
 思った以上に楽しめたコースだった。(田代 記)

・日 程=1月28日
・コース=中小屋(9:45)〜与助谷山(12:10〜13:00)〜中小屋(14:15)
・参加者=荒川聖一・草川啓三・田代妙子
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