第6035回 A 右京「高山寺・空也の滝・愛宕念仏寺」(街歩き)

高山寺参道にて集合写真

空也の滝で集合写真

 四条烏丸から市バスで1時間、高雄に近づくに従って木々の柔らかな緑が車窓に広がってきた。期待してこの時期に催行したのに槇尾山の斜面に広がるピンクのミツバツツジがもう既に終わっていたのは残念だった。高山寺バス停から石段を上がって国宝石水院を拝観する。今日の名ガイドさんは何度もお世話になっているS氏。石水院専門のガイドさんの説明も分かりやすくて的確で良かった。高山寺は鳥獣戯画で有名だがそれだけでは無くて中興の祖とされる明恵さんについて多く語っておられた。宗派は持たなかったが、明恵さんの精神を体現するため修業僧が訪れ仏教思想を学んだ。高山寺が単なるお寺だけでなくて日本文化・仏教思想の大処点になったので世界遺産にも選ばれていると分かった。境内は広くて長い階段が続く、S氏の流暢な案内で、茶の発祥地と言われる日本最古の茶園を始め、開山堂、明恵上人御廟、仏足石、金堂を見て廻りまた長い階段を降りた。金堂からは北山杉の山、境内の緑が見下ろせ、ここが秋の色に色づく頃にまた来てみたいと思った。西明寺までは途中から京都トレイルに入る。赤い橋が目印の指月橋を渡り境内を歩いて神護寺へ向かった。参道の下で神護寺の説明をしてもらった。清滝川にそって北山杉の道を歩いていると南禅寺の水路閣の様な建造物が何カ所か見られ、「何ですか?」聞かれて分からなかったので、帰ってから調べると関電が引き継いでいて250キロワットではあるが清滝水力発電所として今でも現役で可動している施設だと分かった。こんな所にも京都の近代化を見る事が出来るとは。清滝川の流れを見ながらお昼にした。幾つも石のオブジェがあっていい写真を撮ってもらえた。童心に帰って石投げをした。昔の少年達は水面を見事に跳ねさせていた。「水切り」英語では「skimming stones」と言うらしい。空也の滝までは、少し登っているのか長くてしんどい道だった、鳥居をくぐってからも何段もの階段を登らなければならず、確か平地歩きと書いてあったのにと思ったのが浅はかだった。それでも高さ15mの流れは水量もありここまで来て良かったと思った。この清廉な流れが清滝の地名由来になっているとか。その清滝へ出た。最終訪問地の愛宕念仏寺はもうすぐ、予想通り海外からの訪問客ばかりで賑わっていた。私達は彼らを邪魔せずに門前だけ見て清涼寺まで向かった。神護寺から嵐山(正確には大覚寺)迄の道は空海道とも呼ばれ、空海さんが何度も往復されたらしい。清涼寺で解散した。  (一瀬 記)

・日 程=2025年4月25日(金) 晴れ

・リーダー=一瀬  サブリーダー=中村

・参加者=20名

・コース=高山寺バス停(10:00)~(10:10)高山寺拝観11:25)~(11:37)西明寺(11:48)~(12:00)神護寺~(12:35)清滝川べり・昼食(13:05)~(13:45)空也の滝(13:55)~(14:35)清滝~(15:00)愛宕念仏寺~(15:30)清涼寺・解散