第6040回 A 伏見「御香宮~明治天皇伏見桃山陵~三栖の閘門」(街歩き)



明治天皇伏見桃山陵





月桂冠大倉記念館の煙突





三栖閘門で集合写真
61期最終の街歩きは伏見城跡地と酒蔵のある中書島を巡る事にした。ここは鳥羽伏見の戦いの跡地でもあり鳥羽離宮に続いてここでの戦いの跡も追ってみた。薩摩藩が部隊を置き幕府軍と戦った御香宮神社を訪れた。そこから長い伏見桃山陵の参道を歩いて、秀吉が建てた伏見城の天守閣が置かれた辺りとされる明治天皇陵をお参りして230段の階段は降りずに、昭憲皇太后の陵を廻って乃木神社へ。忠義の人・乃木希典の父は彼に毎日一条の教えを授けたとされ、その事が分かる生家の様子を表した造り物を見た。JRの下をくぐって指月城跡の石垣へ、これは秀吉が月を見る為に風光明媚なこの地に建てた隠居所だったが伏見大地震で壊れてしまった。その後秀吉は新しく伏見城を建て、城を囲んで多くの大名屋敷が並び、大勢の人々が行き交う宿場町として発展させた。河川を整備し伏見港を造り、京都と大阪を結ぶ中心地として繁栄した。伏見と言えば酒蔵の町、月桂冠・松竹梅・玉乃光などの名酒がある。黄桜さんのカッパカントリー資料館は自由に入れて酒造りの行程などが詳しく展示されているのを見学させてもらえる。西へ行くと坂本龍馬で有名な寺田屋がある。危機一髪の機転で龍馬を助けたお龍さん、その後結ばれた二人を偲んで訪ねてくるカップルも多いと聞く。最近出来たのか寺田屋の真ん前に洒落たカフェが建って、これも今風の風物詩なのかなと妙に納得したが。京都疎水が流れ込む濠川の岸辺を歩いて三十石船に手を振りながら、三栖の閘門を目指した。昭和になってから建設された高くて目立つ三栖閘門は宇治川との水位差を調整して輸送船だけでなく旅客船も通し年間2万隻もの舟が、ここを通航していたそうだ。次第に陸上輸送が発展して今では使われなくなり役目を終えているが、歴史遺産として保存されているそうだ。資料館では模型を使って係の人が詳しく説明してくれた。大阪万博に合わせて宇治川の護岸を整備して港が造られているが、まだ実際にここを利用した舟は無いらしい。私達が着いた時、消防隊員が沢山出ていて、救助ボートなども使って何か訓練しているようなのが見られた。伏見港公園を抜けて京阪中書島駅へ出て解散した。 (一瀬 記)
・日 程=2025年5月12日(月) 曇後晴れ
・リーダー=一瀬 サブリーダー=斉藤
・参加者=16名
・コース= 伏見桃山駅(10:00)~(10:10)御香宮神社(10:30)~(11:05)明治天皇伏見桃山陵(11:17)~(11:30)乃木神社(11:50)~(12:13)指月城石垣~(12:25)旧伏見奉行所~(12:35)公園昼食(13:05)~(13:20)長建寺(13:27)~(13:35)黄桜(13:56)~(13:58)寺田屋(14:05)~(14:30)三栖閘門~(14:35)資料館(14:57)~(15:10)中書島駅・解散