第6069回 C 若狭「三十三間山」(一般・自然観察)

三十三間山、山頂で集合写真
山頂を背に

 予報より天気は悪化し雨中の出発となった。沢沿いの緩い道を過ぎると、最後の水場からは植林帯の急登となる。カッパが暑く汗がふきだす。自然林の混じる尾根をひたすら我慢の登行だ。吹く風は冷たく濡れたシャツが体温を奪う。あと1.5㎞の札辺りでようやく雨が上がってきた。カッパが脱げて気分も楽になってきた。尾根の草原に出ると、雲の合間から周辺の山々が見えてくる。真南に三重ヶ岳の重厚な姿、北を見れば日本海と三方五湖、海が青色に光ってしびれるほどの眺望が目に入る。雨中を我慢して登った甲斐があった。いっぺんに晴れた気分がみんなに満ちてきた。山頂は全く眺望の利かないブナ林であったが、それはそれで美しい表情を見せていた。標高100mの登山口からひたすら登りの842mは体にこたえたが、ニッポンヒキガエルやサワガニ、オオセンチコガネ、トリカブトが豊かな添え味を提供してくれた。帰路に立ち寄った寺のイチョウの木に彫られた観音様に安全登山のお礼ができた。(文;服部 写真;中川・中村・服部)

・日 程=2025年10月15日(水) 雨のち曇り

・リーダー=服部  サブリーダー=駒田

・参加者=15名

・コースタイム=出町柳・国際会館駅前(7:00)=倉見登山口(9:00)~(9:50)最後の水場~(11:15)風神、尾根出会い~(11:45)山頂(12:15)~(13:05)夫婦松~(14:20)倉見登山口=(14:40)諦應寺、銀杏観世音菩薩、解散