東山「大文字山」
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左=「中尾の滝」  右=「幻の滝」
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谷の源頭
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328m峰で
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 大文字山は自然が豊かで眺望もよく、気軽に安心して登れる山である。しかし、ほとんどが大文字山の西面と南面で、北面の森を知る人は少ない。
 私が初めて北面の森に入ったのは昨年の晩秋だった。友人から「迷って、幻の滝に行けなかったので、再チャレンジに付き合って」と誘われた。「幻の滝」の位置が分からないので、インターネットで検索した図や報告文と当日の地形を照らし合わせながら、迷いながらも何とかたどり着いた。
 「幻の滝」とは本当に水が流れているのではなく、長い木の根が滝のようにみえるので、誰かが言ったのが流布してしまったようだ。正式名称でないこの名を使うことは「地名感覚の希薄」と会長に叱られそうだが、説明しやすいので今回はお許しいただきたい。
 「幻の滝」辺りは谷間でありながら広く、明るく、静かで、本当に大文字山の山域かと疑うほど美しい自然林が広がっていた。
 三月になっても寒い日がつづいていたが、今日は小春日和の暖かい天気になった。数か月前に歩いたばかりなので、中尾城址、「中尾の滝」「幻の滝」と迷うことなく歩けた。今回も森は美しかった。「幻の滝」で早めのランチにした。
 さて、ここから328m峰まで初めて歩くので、注意深く地図を見ていたつもりだったが、やっぱり迷ってしまった。右往左往、登ったり下ったりしながら、やっと328m峰に着いた。ここは「小熊山」と標識が付いていた。少し前の小ピークには「熊山」と付いていた。これも正式な名称ではない。なぜ「熊」なのかと疑問に思うこの名称も、このまま通称になってしまうのだろうか。標識を外さない限り、どんどん広がっていくだろう。
 登り慣れた大文字山も、コースが違うと違った気分で踏むことができた。意気揚々と蹴上に下り、日向神宮で解散した。
 今回、数ヶ月前にはなかった目印のビニールテープが、いたる所に巻き付けられてあった。せめてこの森だけは、テープのない自然のままであって欲しいと願う。(田代 記)

・日 程=3月9日
・リーダー=田代妙子/アシスタントリーダー=児島君美・公庄佳子
・参加者=22名
・コース=銀閣寺(10:00)〜中尾城址(10:40)〜中尾の滝(10:55)〜「幻の滝」(ランチ=11:15〜12:00)〜
     328m(14:15)〜大文字山(15:00)〜日向神社(16:25)
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