野坂「横谷川(沢歩き)」
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 坂本記者の特派員報告!
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山紫水明のプロローグ
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カツラの巨樹の前で
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左=このサイズのヤマメが棲む!  右=癒やしの深山渓谷
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最終地点の大産岩屋
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 沢歩きは3回ほどの経験しかないサカモトだが、会報PR文の「暑さを忘れて子供にかえって……」「癒やしの空間にご招待……」に強く反応して参加することにした。前日、久しぶりに沢シューズを取り出して、履いたそのまま家の中を一日中歩きまわって過ごした。出町柳で若鮎のような若者二人を含む10名が3台の車に分乗して、いざ癒やしの空間へ。途中一人をピックアップし、その後車一台が合流し、横谷川林道終点の地点でテント泊していた一人が加わって、最終的に13名が入渓することになった。林道を歩くうちに青空が広がって絶好の沢日和になる。深い緑の甲森谷の流れに逆らってザブザブと歩き始める。右に左に徒渉するが、流されて役に立たないハシゴの残骸や錆びた鉄製の橋などを見送りながら、崖を登ったり、岩棚をへずったり、岩から岩へ飛び越したり、急なガレ場を下ったり、兎にも角にも目の前の障害を必死にクリアして行く。まるで平地を歩くかのような華麗で身軽なリーダーをはじめ先輩諸兄の「サワノボラー達」のフットワークに敬服しながら、追いつき追いかけの遡上。やがて「これをぜひとも観せてあげたかった」というカツラの巨樹が林立する素晴らしい癒しの森に招き入れられた。あぁぁ〜、何と美しい! 深い緑の奥行きのある空間に透明感のある独特の空気が漂っている。木漏れ日が差し込んだ沢面がキラキラと輝いている。見事なカツラの大木の廻りに陣取って、今日もシアワセな「ヤマメシ」を頂いてご馳走さま。オナカもココロもパワーアップして最終目的の岩室をめざす。巨樹の合間を縫うように深い渓谷に分け入って行く。大産岩屋と呼ばれる大きな岩の空地に着く直前に一人の釣師に出会った。彼の今日の釣果を見せてもらってビックリ仰天だ。こんな大きなヤマメがこの急流に棲んでいるなんて信じられない\(◎o◎)/! アマゴもいるよってPR文にあったけれど、このサイズはまったく想定外であった。釣師は当会のホームページの訪問者でリーダーの渓流情報を重宝しているとか。隠れファンの存在にリーダーもご満悦の楽しいひとときであった。岩室の大きさは今日の参加者全員が寝泊まりできるほどのスペース。左側に大滝と小滝が流れ落ちている。血気盛んな諸兄諸姉が果敢に「タキノボラー」して拍手喝采を浴びていた。
 往路を再び辿って下山した。美しい渓相の谷と立派な樹相の山の多様な景観を目に焼付け胸に刻んだ。
・日 程=9月7日
・参加者=13名
・リーダー=林本佐千枝
・コース=横谷川林道最終点(10:30)〜甲森谷出合(11:30)〜甲森谷(13:00〜13:30)〜
     大産岩屋(14:00〜14:30)〜駐車地(16:30)
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