若狭湾に面した半島の藪山である。北部には原発の施設があって、山行にはあまり好まれない場所である。下山場所に置き車をして、安土山公園方面からスタートした。公園の桜並木はちょうど満開を迎え青空に映えている。公園展望台からは桜の合間に三角形の青葉山が起立している。舗装された林道脇には、スミレ各種やトキワイカリソウ、クロモジの花、キブシなどが目立ち、タブノキの新芽が大きく膨らんでいる。時折ギフチョウが林道に出てきてスミレに止まる。奥の展望台からは、道なき尾根筋の登りとなる。サルトリイバラの刺に悩まされながら忠実に尾根を詰めると、1時間余りで327mのコブに出る。ここからはルートを北にとり山頂を目指す。100mの急登をこなすと、緩やかな尾根歩きで山頂に着いた。展望もなく笹原のブッシュの中に三角点を見つけた。昼食後、東方の実線の道を目指す。林床に小さいミスミソウの花を見つけた。マツ林の中の道をたどり、鉄塔からトンネル口への尾根筋の破線道を下って置き車の場所に出た。日本海の海沿いの植生を観察しながらの充実した山行であった。
(服部 記)
・ 日 程=2022年4月7日(木)晴れ
・ リーダー=横田和雄
・ 参加者=8名
・コース =JR二条駅西口(7:00)=高浜町安土登山口(9:15)~安土山公園(10:00)
~展望台(10:45)~327mコブ(11:45)
~(12:50)大山山頂△478.2m(13:40)~マツ林(14:10)~鉄塔展望(14:30)
~トンネル口(15:10)=JR二条駅西口(18:30)
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