湖北「伊吹山(山スキー)」
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左上 三合目の登り始め、他は山頂で
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 今冬は雪に恵まれて、スキーヤーには久しぶりの良いシーズンだというのに、この例会が初滑りだ。1週間ほど前に暖かい日が2〜3日あって雨が降ったりもしたが、このところはまた寒さが戻ってきており、山の方では雪も降っているようなので、雪のコンディションは良くなっているだろうと期待していた。

 彦根で合流して伊吹山スキー場へ向かう。天気は上々。伊吹にしてはめずらしいくらいすっかり雪に覆われている。
 ゴンドラ乗り場のすぐ下の駐車場で準備する。50歳以上はシニア割引とかで、みんな半額で乗ることができた。ラッキー!!。
 ゴンドラから見たところでは、どうも最近は雪が降っていない感じだ。雨が降った上に新雪が積もると雪崩が怖いので、それはそれでいいかなと思った。いずれにしても雪はたっぷりある。

 ゴンドラを降りたところでシールを張って、最上部のリフトは乗らずにゲレンデを歩き始める。
 雪質ははっきり言ってかなり悪い。1週間ほど前の雨の後はほとんど雪が降っていないようで、ゆるんだ雪が気温の低下で凍ったような状態になっている。固いガリガリの雪だ。
 頂上へのルートははっきり見渡せる。登る人もずっと連なっている。スキーヤーよりも登山者の方がかなり多い感じだ。
 ぼくだけシール登高を続ける。山スキーの楽しみは下りはもちろんのこと、雪の斜面をシールで登る楽しさも捨てられない。今日のような固い雪なら、傾斜がきつくなってきたら板を担いだ方が早く登れるのはわかっているが、今シーズンの初スキーということもあって少しでも長くスキーを履いていたいと思い、スキーアイゼンまで着けてジグザグで登り続けた。
 そうこうするうちに天候が悪化してきた。ガスがかかって視界が悪くなり、南から冷たい風が吹き上げてきた。部分的に結構傾斜の強いところもあったが、何とかスキーを履いたまま頂上直下の稜線まで上がった。11時40分。
 山頂に神社があって中に入れるようになっていたので、中で昼食にする。ほんの6畳程度の小さなスペースだが、風を防げるだけでもありがたい。コンロでお湯を沸かして暑いみそ汁を入れて、しっかりとした食事を取った。

 ガスの中を山頂の標識の所まで歩いて登って、いよいよ下りだ。最初はなだらかな緩斜面。滑りの感覚を確認しながらゆっくり行く。それにしても雪面は固い。ルンゼの下り口では、今シーズンの初滑りでこの雪質はちょっと厳しいなぁと思ったが、思い切って飛び込んでターンしてみた。ガリガリと派手な音をたてて、歩いて降りる人たちの視線をちょっと感じたが、何とかエッジが効いて持ちこたえることができた。
 何とかなると思うと、途中で止まらずに一気に滑り降りたくなるのがぼくの性分だが、さすがにこの雪質では足が疲れて一気に降りるという訳にはいかない。でも、やっぱり山スキーは快適だ。登山靴で降りている人たちが気の毒に思えてしまう。最後はゲレンデを滑って、14時過ぎにホテル前に到着。
 ゲレンデの一番下からゴンドラ乗り場までの道がどういう状況になっているのかはっきりわからないので、ゴンドラで降りるかどうか迷ったが、まだ時間も早いので思い切って滑り降りることにした。下のゲレンデはリフトを営業していないので、ほとんど誰も滑っていない斜面を下る。ここまで降りると雪は緩んでいて、春スキーのようなコンディションだ。板を担いでゴンドラ乗り場まで20分ほど歩いて降りた。

 シーズンの初滑りにしてはいささか厳しい雪質だったが、おかげで「山スキーに行った」という充足感を味わえたような気がする。このルートは雪質が良ければ素晴らしいダウンヒルが楽しめそうだが、いかんせん距離が短いので、おそらく1回降りただけでは物足りなさを感じるだろう。そういう意味では、これはこれで良かったのかも知れない。シーズンはまだ始まったばかり。お楽しみはこれからである。 (松田 記)

・日 程=1月22日(日)
・参加者=5名
・リーダー=田代妙子/サブリーダー=山崎大造
・コース=三合目高原ホテル(10:10)〜山頂(11:40〜13:15)〜三合目高原ホテル(14:15)〜ゴンドラ乗場(15:00)
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