白山「白山釈迦岳と本峰周辺」
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 坂本記者の特派員報告!
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 白山にベタ惚れのサカモトは、今年も“常連客”よろしく「通」が好むコースをベストシーズンにベストメンバーで登って参りました(笑)。結論を先に言うのも気が引けますが、やっぱり「白山」はサイコー。関西に住む登山愛好家にとって白山は本当に宝の山です。宜しかったら感激をご一緒にどうぞ……(笑)。
 別当出合から砂防新道の、登り一方の登山はザックが重い、カラダが重い、目的地は遠いの二重苦、三重苦で「忍」の一字です。タップリと汗をかいて高度を稼いでいきます。ブナが主体の林の中で一休みをしていると、ナ、ナント、千田リーダーがメジャーを取り出して目星をつけた美人ブナのウエスト(?)を計り始めるじゃありませんか! 2メートル85センチ、なかなかのグラマラスなボリュームに、ビックリです。白山の最初のお宝に一同は大喜びでした。二つ目のお宝は、南竜ヶ馬場への谷の両側に見られる高山性植物のお花畑です。
 今年もまた、ハクサンコザクラの群落に出会えて嬉しいのなんのって! このサカモト、お気に入りのサイトのボードに時々カキコをするのですが、そのハンドルネームが、「ハクサンコザクラ」……。私の正体を知らない人は? どのようなイメージを? ……数多い高山植物の中で一番好きなお花なのです。谷を渡り雪渓を横切って、広々とした高原の彼方に見える山荘に向かうこの水平道ほど、心踊る登山道を私は他に知りません。優しくって懐かしい気持ちになるのはなぜなのでしょう〜。愛して止まない、ここならではの風景に胸が熱くなります。4時45分、貸切状態のケビンに到着。夕日に暮れゆく、池塘もある美しい湿原の景観を堪能した私達は、早速持ち寄った食物とアルコールで宴会。文字どうり、山の幸とは何かを実感する山旅の第一夜が過ぎていきました。
 2日目は生憎の雨模様。展望コースをたどり、本峰登頂やお池巡りをする予定を変更して、エコーラインから室堂へ入りました。激しく降る雨の合い間を縫って皆は御前峰、剣ヶ峰を征するため出かけていきましたが、「雨の日はよく眠る」がサカモト流。食べているかおしゃべりしているか、それ以外は寝ておりました(爆)。永平寺の若い修業僧が登拝していて、室堂の食堂は賑わっていましたね。ビールやチュウーハイを買ったり、タバコを吸っていたり……、僧侶のサマースクールって感じでした(笑)。
 3日目、朝4時半起床、5時出発。雨は上がり上々の天気模様です。御前峰の山腹を斜めに登り、雪渓を横切ると千蛇ヶ池の池巡りコ―スと合流します。雲が早いスピードで流れ、真っ青な大きな空が広がり夏一番。眩しいばかりの太陽の光が池に反射して鏡のように美しく、岩肌鋭い岩峰が逆さに投影しています。デジカメを動画モ―ドにして撮りまくりでした(笑)。ハクサンイチゲ・ミヤマキンバイ・ハクサンフウロなどなど、お馴染みの高山植物に迎えられながら、北の鞍部のお手水鉢へと下ります。ハイマツとナナカマドの間を、朝露でびしょ濡れになりながら四差路になった北竜ヶ馬場から釈迦新道に向かいます。いたるところでお花畑が展開する釈迦新道は、また我々パーティだけの貸し切り状態。
 静けさという贅沢の上に、ここでしか見られないというオオサクラソウの群落にも出逢えて、望外の喜びです。鮮やかなピンクが愛らしく、写真もバッチリ撮れました。前方にこれから登る白山釈迦岳が立ちはだかる頃から、雨。展望のきかない、厳しい道程を経て、三等三角点のある白山釈迦岳本峰に到着です。全員が初めての山頂。三角点を囲んで私達は先日亡くなった岳友、山本豊昭さんのご冥福を祈り合掌……。植物好きで、こういう地味で、しかし味わい深い山が好きだった彼に黙祷いたしました。  釈迦新道の後半は、長い下りが待っていました!!!  前峰の下からはササが生い茂る斜面を下り、続いてオオシラビソ・ダテカンバ・シラカバの樹林の中を下ります。高度を下げるにつれてブナが目立ち始め、標高1,500メートルより、そこからは「ブナの回廊」と呼ぶにふさわしい、ブナ一色のそれは見事な原生林が現れます。霧に煙るブナの森の、シーンと音もない神々しい精気。灰白色の斑紋をなした幹に、なめらかな木肌の美しさ。美人ブナと呼びたい、若くすぅーと背の高いブナや、幹の周囲は4〜5メートルに達し、魁夷と呼びたいほどの迫力の巨木ブナ。千振尾根に勝るとも劣らない釈迦新道のブナの美林を前に、山旅の悦びと生きる気力がみなぎってくるのでした。「この森が黄金色に変わる頃、また絶対来ます!」と、見つけたお気に入りブナと約束したのでした。
・日 程=7月16日〜7月18日
・参加者=12名
・リーダー:千田博之
・コース=16日:別当出合〜砂防新道〜南竜ヶ馬場、歩行時間:4時間半(南竜ヶ馬場コテージ泊)
     17日:南竜ヶ馬場〜エコーライン〜室堂〜御前峰・大汝峰〜室堂、歩行時間:3時間(室堂小屋泊)
     18日:室堂小屋〜七倉山〜白山釈迦岳〜釈迦新道〜市ノ瀬、歩行時間:9時間
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