大峰「玉置山〜五大尊岳」
space
space
space
4221_14221_2
space
space
space
space
左=折立の杉林  右=笠捨山
space
space
space
4221_34221_4
space
space
space
space
左=釈迦岳を望む  右=玉置神社
space
space
space
4221_54221_6
space
space
space
space
左=金剛多和  右=大黒天岳
space
space
space
 世界遺産、熊野古道の一つ「大峰奥駈修験道」を逆峰だが南奥駈道玉置山から本宮大社までを体験すべく精鋭10名が挑んだ。行程中の最難関は、玉置神社での宿坊泊の許可を得ることだった。修験者と大峰縦走者のみに、便宜的に宿坊を提供するだけで、我々は南奥駈道最後の行程=花折塚から本宮大社まで=縦走者として、許可を得ての出発となった。当然厳しいマナーの順守が必要で皆さんに徹底していただく。

 3/29(晴れ)
 近鉄大和八木からバス利用で、登山口の折立まで4時間。宿坊着に余裕を得るためタクシーを奮発して時間をお金で買った(1.5時間短縮)。
 折立から花折塚までのルートは、ほとんど利用されていないので注意して行きたい。
 取り付きは、南都銀行裏の石階段。ここから民家の横をかすめて登るとT字路に出て、右へ杉林の中の山道に入り、左に滝を見て登る。標識がある分岐を右へ。忠実に尾根道を選び鹿除けのネットにぶつかるが、ネットの向こうに道が伸びているので戸を開け中に入る。左高滝への小さな標識がある。次の分岐に花折塚への標識をみて、ネットの戸を開け外に出る。山道をしばらく進むと舗装林道に飛び出す。左100mほど進むと奥駈道の標柱を確認し、5分ほどで木立の中の花折塚に着く。元に戻り、南奥駈道玉置山への山道に入り、また林道に出てしばらくすると展望台に着く。ここから北方面笠捨山や遠く釈迦岳の展望が良い。トイレもある。道なりに進むと、カツエ坂の標識を見て山道に入り、わずかで玉置山に着く。一等三角点。祠と吊鐘があって東面が開けている。熊野灘が見えるのだが霞んでいる。15分ほど下ると玉置神社だ。うっそうと大樹が聳え、本宮大社の奥宮として由緒があり、参詣者も多い神社である。今夜ご厄介になります。宿泊は我々のみ。
 麓の集落から女性が通いでお手伝いに来られ、夕5時に下山、我々の夕・朝食、弁当は用意され、勝手に食し後片付け。食器洗いは各々で、就寝・起床出発となる。風呂は使わしていただけない。

 3/30(雨)
 用意された朝食の「めはりにぎり」を得て、雨具を装着して静かに出発する。長い行程だ。
 いったん玉置辻に下り、大森山へ順調に登り返す。三等三角点を通過して鞍部に下り、五大尊岳へ登り返す。山頂より五つ目のピークから、雨で滑り易くなった難所の急な下りを慎重にこなし、金剛多和(六堂の辻)に下り着く。
 雨は大降りにならず、小雨なので助かる。下山ルートがあるものの皆さんは元気だ。大黒天岳への登りをこなし、ひたすら先を急ぐ。眼下に十津川が見えるはずだが、全く展望はない。徐々に標高は低くなっているのだが、アップダウンはキツく、修験道は忠実にピークを越えて行く、標識もしっかり整備され、迷うことはない。山在峠の木の下で昼食もそこそこに吹越峠へ。エスケープルートをやり過ごし、開けた展望所に出た。眼下に、十津川から名前の変わった熊野川が見え、向う岸に終着の本宮大社が望める。高い所から拝ましていただく。七越峰公園の領域なのだろう、整備された下り道から七越峰を経て、いったん下って更に二つ峰を越え、下り立つと熊野川縁だ。向こう岸に元本宮の鳥居がある。

 数年前に来た時は、川原に下りる鉄ハシゴがあったが、今は無くロープが一本ぶらさがっているだけだ。川を徒渉して、元本宮なのだろうが、目の前に架かる備崎橋を渡って本宮大社まで30分だった。雨中の大行進だったが、無事予定どおり修験道を踏破した。歩行9時間、お疲れさま! (北川 記)

・日 程=3月29日〜30日
・参加者=10名
・リーダー=北川嘉康/サブリーダー=垂澤祥夫
・コース=3/29 折立(12:40)〜花折塚(14:45)〜玉置山(16:15)〜玉置神社(16:30)
     3/30 玉置神社(5:20)〜大森山(7:05)〜五大尊岳(8:40)〜金剛多和(10:00)〜大黒天岳(10:25)
         〜山在峠(11:00〜11:30)〜吹越峠(12:50)〜七越峰(13:10)〜備崎(14:00)〜本宮大社(14:25)
space

space
space
「最近の活動」ページへ戻る
space
space
space
contents
space
to_top
space