北アルプス「笠ヶ岳」
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穂高連峰
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左=槍ヶ岳と西鎌尾根  右=焼岳・乗鞍岳・御岳
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笠ヶ岳山頂
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左=笠ヶ岳遠望  右=槍ヶ岳からの日の出
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 8月1日夜、低く雲の垂れ込む山科を19時出発。登山口の新穂高温泉のテント場をめざす。途中ゲリラ的な豪雨にあうが、幸いテント設営予定地では上がっていた。24時前に着く。増水した蒲田川の濁流音を聞きながらの、眠れぬ仮眠となる。
 2日。明け方から降り出した雨の中を、雨具を付けての出発。左俣林道を歩くこと約1.5時間で(途中下山道の笠新道を確認)、わさび平小屋着。
 休憩後、小雨のなか小池新道を黙々と登る。秩父沢を通過するあたりから空は明るくなり、雨はやむが時おり霧雨があり、雨具着用の選択に迷う。
 イタドリヶ原・シシウドヶ原を過ぎたあたりで、すれ違いの下山者から「もうすぐですよ、ガンバッテ」の励ましの声をもらい、木道の熊の踊り場を越すともうそこは鏡池。本日の宿泊地、鏡平山荘には13時着。
 ネット予約サービス(?)の個室に案内され、冷たいビールで乾杯し、やれやれと休息中に眼前の雲が切れ小屋の窓から槍・穂高の連山が姿を現わす。明日の晴天は間違いなさそうだ。早い着床で明日に期待する。
・コース=新穂高温泉(7:20)〜わさび平(8:40)〜秩父沢(10:20)〜鏡平山荘(12:50)

 3日。早朝、西鎌尾根から上がる朝日に歓声を上げながら、鏡池で池面に映る山並みの写真を撮る。
 6時40分、山荘発。一服平を過ぎ、弓折乗越で一服。弓折岳では、南に連なる大ノマ岳・抜戸岳・笠ヶ岳・錫杖岳の連山が、少し東に目を振れば 穂高連山との間に焼岳・乗鞍岳・御岳がくっきりと眺められる。また、北に転ずれば、双六岳・野口五郎岳・薬師岳等々が、梅雨明けの空にその雄姿を堂々と見せ、我々にとっては最高のロケーションだった。コバイケイソウの群生を主とした沢山の種類のお花畑を足元に、心地よい尾根筋を歩いて約2時間、秩父平に到着。雪解け水で喉を潤す。抜戸岳をあえぎながら登り、三角点にタッチ(この山頂は縦走路から外れているので踏み跡が薄い)。暫く行くと笠新道との分岐、ここで軽く昼食をとる。
 時おり雲間から見える笠ヶ岳をめざす。岩だらけの最後の登りで一汗かくと、笠ヶ岳の山荘に到着。ピークは目の前なので、荷物を置き山頂へ。12分で頂上。着後、二等三角点を撫ぜ回し皆で感激の握手をする。記念写真を撮ろうとしたとき、岩陰に小動物を発見。なんと、かわいらしいオコジョが一匹我々を歓迎してくれた。槍・穂高は時おり雲がかかり、朝ほどの眺望は得られなかったが、それでも大満足の登頂だった。この小屋も通常料金で個室に案内され、早期予約のメリットを再確認した。夕刻、左俣谷側にブロッケン現象が見れるとのことで、慌てて外に出るが一足遅く見えなかった。残念。
・コース=鏡平山荘(6:40)〜弓折乗越(7:45)〜秩父平(9:45)〜抜戸岳(11:10)〜笠が岳山荘(12:55〜13:15)〜
     笠ヶ岳(13:27)〜山荘(13:40)

 4日、4時起床。窓越しに朝焼けの空にくっきりと浮かぶ槍・穂高のシルエットがすばらしい。
 5時前、槍ヶ岳北鎌尾根独標付近から数条の光の束。ご来光だ! 皆感嘆、何回シャッターを押したことか。晴天の高山の日の出は、何度見ても飽きることはない。今日も快晴で、なんと部屋の窓から富士山が見え、その手前には南アルプス北岳も! 穂高を含め、日本の標高3位までが同時に確認できた。5時45分、下山開始。笠新道の分岐まで、きのう来た道を引き返し降りる。花一杯の道端で、雷鳥が草をついばんでいた。長いながい下山道をひたすら降りて林道へ。新穂高温泉駐車場には11時40分着。
・コース=笠が岳山荘(5:45)〜笠新道分岐(6:50)〜杓子平(7:45)〜笠新道林道分岐(10:30)〜新穂高温泉(11:40)

 地元の人に教えてもらった廉価な掛け流し温泉で汗を流し、全員無事の下山を祝ってビールで乾杯。大休止後一路京都に。(加来 記)

・日 程=8月1日(夜)〜4日
・参加者=4名
・リーダー=加来繁幸
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