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左=展望所からの眺め 右=堂山山頂からの琵琶湖 |
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堂山山頂にて |
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左=大きな岩の間を登る 右=水のない鎧ダム |
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明日は秋分の日だというのに、今日の気温はまだまだ夏日とのこと。今回は、湖南アルプス前衛の堂山を計画してみた。低山ながらもアルプスの雰囲気があり、けっこう楽しめる山である。
JR石山駅からバスに乗り、新免(しんめ)という集落で下車する。南に見える岩山が堂山である。堂山・鎧ダムの道標に導かれて進む。その道標には「自然の道・歴史の道」と記されている。
すぐに新宮神社に着く。熊野新宮社から勧請されたと伝わる神社で、堂山登山口となっている。神社裏から山道に入っていく。
尾根筋に沿って登山道はつけられており、ところどころに湖南アルプス独特の露岩帯がある。琵琶湖方面の展望が良く、景色を見ながらゆっくりと登る。花崗岩で滑りやすい道が山頂まで続く。
稜線に出ると、目の前のピークには巨大な岩が立ちはだかる。頂上だと思わせるピークが何度か続き、巨岩の間をすり抜けたり、乗り越えたりして山頂手前のピークに立つ。ここからは足の置き場を探しながらいったん下り、登り返して狭い堂山山頂に着く。
当然三角点だと思っていたところに、石柱が倒れたその下には基準点を示す金属標識が埋まっているだけであった。付近を捜してみたが三角点は見つけられなかった。
下山は元の巨岩群の間を引き返し、途中で鎧ダムと新免との分岐をダム方面へと下る。まだしばらくはザレた道が続く。再び登り返すと樹林帯に入る。暑い日差しは避けられるが、風が通らず逆に暑いくらいだ。
普段は細い流れが登山道と並行して流れていると思われるが、水は干上がり、登山道が広く感じられる。やがて風化した花崗岩の砂で埋め尽くされた広大な平地に出る。ここが鎧ダムである。谷にダムができたことで、堆積が進んだ結果ではないだろうか。明治22年、オランダ人技師の指導により造られた砂防ダムであるとのこと。
ここからは一気に下る。樹林帯の中、流れに沿って下る。途中には平成12年に完成した迎不動堰堤(新オランダ堰堤)があり、そこを過ぎると間もなく天神川を渡る。もう車道となった東海自然歩道であった。迎不動尊の前を通り、アルプス登山口バス停に向かう。(今村 記)
・日 程=9月22日
・コース=新免バス停(9:40)〜新宮神社(9:50)〜展望所(10:20)〜堂山(11:10〜12:00)〜鎧ダム(12:40〜13:20)〜
林道(13:45〜14:10)〜アルプス登山口バス停(14:40)
・リーダー=今村克美
・参加者=15名 |
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