但馬「氷ノ山」
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 坂本記者の特派員報告!
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 「スノーシューを履いて雪山を登る」が当会でブームだという。人には添ってみろ、馬には乗ってみろを信条にしているサカモト、ブームに乗り遅れる訳にはいかない。ということで、初めてのスノーシューイングの例会に参加した。
 28日、2台の車に分乗して兵庫県の最高峰「氷ノ山」に向かう。民宿に荷物を預けて、早速足慣らしのトレーニングハイクに出かける。今年もまた各地で除雪の際の死亡事故や交通、農産物の収穫量、物流などに多大な被害を受けている豪雪地方に住む人々をお気の毒にと思う一方で、目の前にある予想を上回る積雪を見て「ククク」と感動する自己矛盾の我がある。
 若者や家族ずれで賑わうスキー場を離れると、そこはもう人っ子ひとりいない雪原。スノーシューを着装。初めて履いたスノーシューは軽いのか重いのか? 国境の峠をめざす。深い雪の中に初めての一歩を踏みだすと、何と次の一歩が軽々とスムーズに踏み出せる! つま先で掬うようにステップを切るとそのまま滑らかに前に進み、何てことなくフツーに歩いている感覚。ワカンの時の片足を引っ張り上げるような、よいしょと持ち上げるような労力が要らない。O脚姿勢の歩行ではなくモデルウォークでいいのだ! まぁ〜人の後からのトレースだけど、ストックをリズムよく突いて歩いて行くと、気がつけばそこが兵庫県と鳥取県の国境峠だった。ときおり青空も見え隠れして、初挑戦したスノーシューで楽しく雪山と戯れたサカモト、会心のVサイン。往路も機嫌よくスノーシューイング。
 「つくよね山荘」の夕食はすき焼き。お腹イッパイ食べて、その後は就寝まで軒下のツララをロックにお酒もイッパイ呑んで談笑に興じた。
 29日、民宿横のリフト2機を乗り継いで1200mまでイッキに登る。スノーシューを履いて真っ白な世界へ分け入っていく。傾斜の激しい登りではヒールリフトバーを立てる。
 いつもの斜面登高で感じる、息の上がる疲労感やカラダの重さを感じないのがスゴイ。雪山での歩行アイテムとしての威力、機能性を実感する。三の丸避難小屋で小休止の後、気合いを入れて再び雪尾根を登る。鉛色の空模様と山頂へと続く丸みを帯びた稜線も、見渡す限り白銀の世界。遠くに点在する霧氷の木立が満開の桜並木に見える。モノトーンの幻影。雪模様の美しいブナ林のトンネルを夢見心地で通り抜けると、「うわぁ〜〜!」と歓声が起こった。そこには信じがたいような巨大な「スノーモンスター」の樹氷帯が広がっていた。蔵王や八甲田のものよりも絶対にデッカイ! どんな激しい吹雪が駆け抜けたのだろうか? タップリとボッテリと大雪の足跡を示すジャイアントスノーモンスターの群れ。今回の山行のハイライトであった。
 氷ノ山の山頂(1509.6m)を示す標識も展望台も頂上小屋も、スッポリと雪に覆われていた。カラダからモウモウと立ち込める湯気に包まれて昼食。達成感に満ちたシアワセな気持ちと、帰路はすべて徒歩で駐車場まで下山する緊張感が快感であった。
・日 程=1月28日〜29日
・参加者=11名
・リーダー=加来繁幸
・コース=28日 駐車場(12:30)〜国境峠(14:50)〜氷山命水(15:25)〜宿舎(16:00)
     29日 スキー場入口(8:50)→リフト最上部(9:10)〜三の丸避難小屋(10:30)〜
         氷ノ山山頂小屋(11:45〜12:15)〜三の丸(13:15)〜リフト最上部(14:00)〜
         スキー場入口(15:00)
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