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左=ノタノホリ 右=シャクナゲの道を下る |
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堂満岳山頂で |
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左=休憩によい金糞峠 右=可憐なチゴユリ |
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傘マーク付で、午前・午後ともに降水確率50%、ドタキャン者が続出するなか、今までの例会では雨の確率が低いことを信じて決行する。先日、惜しくも亡くなられた谷口正俊さんがこよなく愛された比良山系の堂満岳。追悼登山の気持ちで登りたいと思う。
駅から登山口までアプローチが長く、廃墟跡の奥から登り始める。ゆっくりと高度を上げ、ノタノホリと呼ばれる小さな池に着く。倒木が多く、以前来たときより汚く見える。小休止のあと堂満東稜道を再び歩き出す。平坦な道が続き本峰への急登に取り付く。
雨がパラッときたが雨具の必要はなく、谷を登ってジグザグの道を辛抱強く登り続けると、新緑が目の前に広がる尾根に出てくる。風が心地よく、今までの苦しさからの開放感に浸る。
ミツバツツジ・イワウチワ・チゴユリなど、可愛い植物と新緑に癒されながらまだまだ尾根歩きが続く。シャクナゲが見頃を迎えて、ピンクの花が大変きれいに感じられる。同行の花博士に聞くと、ヤマツツジ・モチツツジ・イワカガミ.ニシキゴロモ・スミレなどの花も見られたようだ。
目の前に聳えるピークに取り付くが、ここからの道がまた厳しい。岩がゴツゴツして歩きにくく、傾斜がかなりきつい。シャクナゲに招かれるように堂満岳山頂に到着する。天気予報が悪いせいか、一人の登山者にも会うことがなかった。
金糞峠に向けて下る。この頃から太陽が顔を出し、青空が広がりだした。シャクナゲが登山道に沿ってきれいな姿を見せてくれる。また、イワウチワの群生があちこちにあり、気持ちよく金糞峠まで歩く。
午後の天気予報も心配なので、当初は北比良峠まで足を延ばすつもりであったが、青ガレ経由で下ることにする。途中にはイワカガミの群生があちこち見られ、あらためて今日の例会を決行してよかったと思う。
イン谷口から比良駅までの舗装路が、疲れた足に辛い。けっきょく一日中雨には遭わず、谷口さんに見守られた山行であったように思われた。(今村 記)
・日 程=5月9日
・コース=比良駅(8:20)〜登山口(9:00)〜ノタノホリ(9:30)〜堂満岳(11:15)〜金糞峠(11:55〜12:35)〜
大山口(13:45)〜比良駅(15:00)
・リーダー=今村克美
・参加者=5名 |
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