奥秩父「雲取山・両神山」
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左=新緑のなかを登る  右=雲取山山頂にて
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三条ダルミからの富士山
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鴨沢へ下る尾根道
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両神山荘にて
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 梅雨入り前の好天を期待して、今回は東京都で一番高く奥多摩(奥秩父)に位置する雲取山と、古くからの信仰の山であり奥秩父にある両神山の山行となる。
6月4日(月)晴れ
 事前情報で、登山口のある林道が工事中のため途中までしか入れないとのことで出発を1時間早める。名神・中央道を走り、勝沼ICから411号線を北上。お祭集落から細い後山林道に入る。工事用のダンプとの離合に難儀しながら2kmほど入ったところの片倉谷出合で通行止めとなる。あと8kmの林道歩きとなる。
 林道終点から、三条沢に沿った新緑の渓谷美を楽しみながら約30分歩くと、水と森に囲まれた三条の湯に到着する。今日の宿泊客は我々のグループと、ほかに女性2名だけとのことで大部屋を我々だけで占領する。さっそく温泉をめざす。単純硫黄冷鉱泉で、源泉の温度は10.5度。薪で温泉を沸かすそうだ。明日も下りの林道歩きが余分にあるので、酒宴のあとは速やかに眠る。

6月5日(火)晴れのち曇り  朝5時に小屋を出発。小屋の前を通り、三条沢を渡ると水無尾根の登りが始まる。次第に傾斜は緩くなり、新緑とツツジの中の登山道は気持ちがよい。広葉樹林の尾根を巻きながら登って行くと、やがてカラマツの植林帯に入る。道は平坦になり三条ダルミに出る。飛龍山からの登山道が左から合流してくる。
 雪をまとった富士山が存在感をアピールしている。やはり、日本一の山の風格がある。登山道はいままで南側を歩いてきたので、太陽が出ていればさぞ暑いことであっただろうと思われる。薄曇りで快適な登山であった。
 ここから一気に300m近くの急登だ。平坦な道が多かったので、ここからの登りが非常に厳しく感じられる。展望が開けると山頂は近い。埼玉県と山梨県、そして東京都が接している都県境に雲取山はある。東京都で一番高い山だ。きれいな避難小屋やトイレが設置されており、広い尾根道が小雲取山へと延びている。
 富士山はもちろん、南アルプスの山々も雪をまとい素晴らしい眺望である。下山はもと来た道を下りていく。三条ダルミまでの急下降はこたえるが、それ以後は森林浴を楽しみながら下る。
 三条の湯で休憩後、林道終点までは新緑が印象的だ。長い林道歩きを終え、車で両神山麓の民宿へ。

6月6日(水)雨  台風3号の影響か、関東地方全体に雨の一日のようだ。雨具を着けて、とりあえず行けるところまで行くことにする。
 古くからの信仰の山であるらしく、我々が登る日向大谷からの道は表参道とされており、数多くの石仏などが残されている。登山口からすぐの所で鳥居をくぐり、小さなお堂の中に安置されている勧蔵行者像に安全祈願をしておく。
 七滝沢コース分岐の会所といわれるところまでは平坦で、ほとんど標高は上っていないように思える。ここからは渡渉の繰り返しとなり、次第に傾斜が急になってくる。雨で荷物の重量が増すのか足の運びが遅くなる。
 弘法の井戸を過ぎ、なおも辛抱強く登っていくと小屋が見えてくる。現在営業しているのか分からないが小屋番が一人おられた。これから先は鎖場もあり、無理をしないほうがよいとのアドバイスを受け、引き返すことにする。
 まだまだ降り続く雨のなか、足元に注意しながら元の道を下る。水嵩も増えてきているようで、早期撤退で正解だったと思う。泊まった民宿でシャワーやお茶の接待を受け、温かい気持ちと体で帰路につく。(今村 記)

・日 程=6月3日
・コース=4日 林道ゲート(13:10)〜林道終点(14:50)〜三条の湯(15:30)
     5日 三条の湯(5:00)〜三条ダルミ(7:15)〜雲取山(8:05〜8:30)〜三条の湯(10:35〜10:45)〜
        林道ゲート(13:00)
     6日 両神山荘(6:05)〜会所(6:35)〜清滝小屋(8:15〜8:30)〜両神山荘(10:25)
・リーダー=今村克美/サブリーダー=加来繁幸
・参加者=9名
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