北山「半国高山」
space
space
space
4782_1space4782_2
space
左=小雪舞う登山口付近  右=供御飯峠のお地蔵様
space
space
space
4782_3
space
半国高山山頂にて
space
space
space
4782_4
space
手入れされた北山杉と雪
space
space
space
 50周年記念山行最初の担当となった北山「半国高山」に、23名もの人たちが参加してくれた。多数の参加者と記念登山ということで、いつもの例会とは違った緊張感がある。天気は前日にしっかりと雨が降り、なんとか今日の山行は雨の心配はなさそうである。
 冷え込みが強い朝となったが、集合場所の京都駅前JRバス乗り場は参加者の活気で溢れている。7時50分発「周山」行のバスに乗る。土曜日のせいか乗客は少なく、全員座席を確保。途中から合流するメンバーが揃い、高雄を抜けるころから雪がちらつき始めた。
 北山杉の里・小野郷で下車。近くの診療所の庭先を借り点呼を取る。秋は銀杏の葉が落ち、一面じゅうたんを敷き詰めたような見事な境内となる「岩戸落葉神社」が登山口だ。静かな流れの岩谷川沿いの岩谷林道を行く。林道ゲートがあり、「クマ出没」の看板を横目に植林地の中を歩き出す。
 林道が右にカーブする辺りに岩谷峠への取付がある。道標にしたがい左手の細い道へ入って行くと、すぐに最初の渡渉地点となる。雪が積りルートが分かりにくいが、テープを頼りに障害物競走のような道を進む。再び沢を渡ると登山道らしくなってくる。次第に斜度が増し、ジグザグに斜面を登って行くと、途中に小さな谷を渡る岩場のロープがある。本日一番の難所で、岩が滑りやすく慎重に通過していく。
 あとは危険なところもなく、ジグザグに登っていくが次第に雪が深くなってくる。沢の水もなくなり、小さな谷を詰めて行き、途中で右手に登り詰めると岩谷峠に到着する。この辺りまで来ると一面の銀世界だ。左の稜線を行くと縁坂峠。直進すると真弓の集落に下る。我々は右手南方向の尾根をたどり山頂をめざす。
 峠から約15分で半国高山山頂(標高670.0m 三等三角点)に着く。西から吹き上げる風が強く、風を避けながらの昼食となる。一面の雪と風だが、陽が射しなんとか辛抱できるようだ。記念撮影を済ませ、供御飯峠めざして下山する。
 積雪でほとんどルートは分からないが、尾根を外さずロープ・テープやナビを頼りに急坂が連続する道を下っていく。雪で木の根が隠され、滑る人もいたようだ。雑木の中を少し登るとP.534に着く。
 ここからも分かりにくい道が続く。登山道を松の幼木が隠し、道を探しながら進まないとどこへ下りて行くか分からない。西南方向の展望が開け、愛宕山や地蔵山が見える。足元には周山街道を車が行き交っている。
 まもなく供御飯(くごい)峠に着く。クヌギ峠とも呼ぶそうで、昔は山国の茶呑峠から供御飯峠を経て杉坂に出る道であったらしい。立派なお地蔵さんが祠に鎮座し、無事下山のお礼をしておく。
 広い小野郷へ下りる道が右に延びているが、我々は左手の植林の間を下る。すぐに道は広くなり林道へと出てくる。この辺りには不釣合いなテニスコートを過ぎると、杉坂口バス停はすぐ上にある。
 一日中雪が降っており、自然に皆の歩く速度が速くなり、また休憩も短く予定より1時間近く早い下山となった。そのおかげで、バスは1時間待つ羽目になってしまった。(今村 記)

・日 程=3月2日
・コース=小野郷(9:20)〜岩谷峠(10:35)〜半国高山(11:00〜11:40)〜供御飯峠(12:40〜12:50)〜
     杉坂口バス停(13:20)
・リーダー=今村克美/サブリーダー=中西伸二・原田 毅
・参加者=23名
space

space
space
「最近の活動」ページへ戻る
space
space
space
contents
space
to_top
space